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今年最初の あこや真珠に出会える!伊勢志摩ヌーヴォー2022に初参加

今年も残すところ10日ほどとなりましたが、11月28日に開催された『伊勢志摩ヌーヴォー2022』のレポートです。

実は私は数年おきに「真珠熱」が高まるようで、今ちょうどその時期がやってきています!

素材として真珠や貝殻を使ったり、自分でも身につけたり、毎日何かしら真珠に触れています。


真珠を貝から取り出したい

真珠貝から生まれる美しい珠!
単に「貝を開けてみたい」だけならば、東急ハンズやAmazonでも「真珠貝の缶詰」なるものが買えます。
(安価なものの中には少々怪しげな商品もあります。made in Chinaの文字も…)
ネット検索すれば、取り出した真珠でアクセサリーを作れるようなワークショップが何箇所かヒットします。
けれど、もう一歩…踏み込んだものはないだろうか…。


そんな気持ちに応えてくれるイベントが、しかもオンライン同時開催のイベントがありました!
11月下旬、ボジョレーヌーヴォーほど世間では騒がれずにひっそりと(?)開催された体験型イベントです。

三重テラス主催の『伊勢志摩ヌーヴォー2022』


三重テラスでは、真珠養殖産業発祥の地「伊勢志摩」の海で育てられた貝から、真珠を取り出す体験講座を開催します。
また、全国からもオンラインでご参加いただけます。
さらに、伊勢志摩ともオンラインでつなぎ、現役の真珠養殖業者が、真珠づくりの魅力や今年の真珠づくりについてお話しします。
2022年生まれの真珠を、誰よりもどこよりも早くお楽しみください。

公式サイトより
宅配の箱を開けると、手のひらサイズの生きている貝!

申し込み後に参加が決定すると、開催日の前夜に、あこや貝がふたつクール便で届きます。
当日までは冷蔵庫や冷暗所にて保管します。

「うちの冷蔵庫にあこや貝が!」という、この状況がなんだかおもしろ嬉しい。当日は朝からずっと、ひそかにわくわくしていました。


そして、イベントがスタート!
オンライン参加者はzoomで聴講します。
平日でしたが、夜19時スタートというのも良かった。
仕事と子どものあれこれを終わらせて、雨の中の帰宅だったので着替えたりして…
なんとなく あこや真珠をつけて参加したくて、自作のピアスをつけて画面の前に座りました。


貝を開けている最中は手袋をつけて撮影どころじゃなかったので、取り出し終えた画像しかありません。

珠も可愛らしいですが、つい今しがたまで生きていた貝の真珠層の鮮烈な虹色(干渉色)に驚きます。
古代人も歴史上の人物も、人類がずっと魅了されてきた海の宝物です。


取り出したあとの貝は?


実は…
真珠を取り出したあとの、あこや貝の身を食べてみようかな…
お腹痛くなるかな、私は胃腸が丈夫だし加熱すれば大丈夫だよね?

そんなことを考えていたのです。
「あこや貝を食べてみました!」って、noteにも書いちゃおうかな、と。


でも、硬い貝殻に包まれていたその身は思ったよりも小さく、ゼリーよりも柔らかく、珠を取り出すために少し押さえただけで潰れてしまうほど繊細です。
貝を必要以上に傷つけないように核を入れる、その作業がどれほど慎重で繊細なものか、思い知らされます。

当然ですが海産物なので、潮のかおりがして少し生臭いです。手袋をしていますが、ぬめぬめとした感触が伝わってきます。
取り出したばかりの真珠はぬめりが付いていて、艶も少し弱めです。これを洗ってクロスで軽く磨いて、やっと見慣れた真珠らしくなります。
これが体験型イベントの醍醐味なのでしょう。
結局、はまぐりのように焼いて食べることはできませんでしたが、じゅうぶん真珠貝の命を感じられました。

真珠は大きいほうで約5ミリ。天然の色味と艶!


さて、取り出した真珠は業者さんに送り返せば別途料金にてアクセサリー加工をしてもらえます。

一般的に真珠のアクセサリー・ジュエリー加工は、金属の芯を差し込めるよう穴を開けて、接着で固定されます。
しかしこの真珠に穴を開けたくない…。

そういえば、以前、穴のないベビーパールをたくさん使ってジュエリーを作ったことがありました。
今回の真珠も、このタイプのデザインで自作しようと思います。
そう、来年も『伊勢志摩ヌーヴォー』が開催されたら参加して、もっと真珠を集めたい。

ルチルクォーツ越しに真珠が見えます。
ベビーパールが12個、固定されていないので中で動きます。

真珠養殖業者さんの協力により楽しむことができた、今回の体験講座。
真珠を作ることは大変で、特に今年はとても厳しかったのだそうです。
他にも現地でしか知り得ないお話を聴くことができて、知的欲求も満たされ、大変内容の濃い一時間でした。
関係者の皆さまには心より感謝しています。
真珠養殖が大切な文化や産業として、ずっと続いてほしいと心から願います。


そしてそして…
大事なことを思い出せました!
私もかつてジュエリーの手作り体験教室の仕事をしていましたので、「ものを売るのではなく体験を売る」を実践していたのでした。

「指輪を作る」という体験を買いたくて来店されたお客さまたちも、こうして当日までわくわくしながら待っていてくれたのかな…
後から思い出して楽しい気持ちを追体験したり、満足していただけていたのかな…

若いときは、こういった想像が今ひとつ及びませんでした。当時はもちろん、できているつもりで仕事をしていたのですが。
今となっては、正直言って、思い返すたびに不安です。私にはもっともっとできることがあったんじゃないか、と。

しかし時間は戻せません。
だから、この先の未来に一体何ができるのか。
どんなものをデザインして、作って、どんな方法で提供できるのか。 

あらためて、学ぶことや経験することをやめずに、どんなにスローペースになっても止まらないでいこうと決めたのでした。



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