今日読んだ本。
▼『逆ソクラテス』伊坂幸太郎

昨日借りて、一気読み。短編集だったので、すいすい読めた。短編なんだけど、それぞれが少しリンクしていたり、他の作品の登場人物が出てきたり、と伊坂テイスト満載。

すべて小学生男子が主人公のお話で、教訓に近い内容のものもあるけど、それらは子どもに向けられた教訓ではなくて大人に呼びかけているような、そんな感じの展開だった。子どもたちのために大人がしてあげられること、というか、大人がやってはいけないこと、とか。この世界や未来を子どもたちにきちんと届けてあげなくては、とそんなことを思ったり思わなかったり。

個人的に「アンスポーツマンライク」と「逆ワシントン」が好み。他の3篇もおもしろかった。伊坂さんの本は、人に優しい。

今日観た映画
▼「閉鎖病棟　それぞれの朝」

爽やかな伊坂作品を読んだ反動なのか、爽やかじゃない映画を観てしまった。基本的に、重い。重さの種類が、胸が苦しくなる感じのやつ。途中で観るのをやめたら、登場人物たちが報われないままだなーと思って最後まで鑑賞した。だからといって、皆が報われたかどうかはわからない。

PG12指定の映画だったけど、これはPG12ではないと思う。大人でも引きずってしまう描写がいくつかあったので。感動するシーンもいくつかあった（のだろうと思う）けど、重さに心を奪われ過ぎた。

綾野剛がよかったので、他の作品がもっと観たくなった。しょうちゃん役の人も○。