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戦争と動物たち2 戦場に送られた動物 たちと、戦争ロボットが登場する日


先の投稿で、靖国神社にある、戦争に送られた動物たちの銅像について書いた。これはその続きである。冒頭の白いハトは、同神社にいたのを私がiPhoneで撮影したもの。誰かが飼っているのか、平和のシンボルなのか。

スピルバーグによるこの映画は、第一次世界大戦に投入されたある馬の数奇な運命を描いている。りりしい英国青年たちで構成された騎兵隊は、いざ出陣。だが、彼らは思いもかけない運命に直面する……。キャタピラーのお化けのような、世界初の戦車が登場するのも面白い。戦車は英国が発明したのだ。

「アベンジャーズ」シリーズのクリス・ヘムズワース主演映画。戦火のアフガンに潜入した米軍特殊部隊の兵士たち。多勢に無勢の彼らは、馬に乗って戦うことになった……。アフガン社会が馬社会であることが、この実話の下敷きになっている。同じくアフガンでの戦争を描いた「ランボー3」(1988年)でも、ランボーをはじめアフガン人たちが馬に乗る場面があった。


これは昨年のニュース動画。
バロン西こと、西竹一 陸軍大佐(にし・たけいち)。華族の一員で男爵の地位にあったことから、その英語名でバロン西というニックネームがついたとされる。ロサンゼルス五輪で馬術の金メダルに輝いた。しかし、軍人らしく、激しい戦闘で知られる硫黄島の戦いに加わった(1902−1945)。彼が戦場にいることを知った米軍は、彼に対し投降するよう呼びかけたというエピソードが残っている。クリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」にも、西は登場する。演じたのは伊原剛志。

このニュースとは別に、
第2話 バロン西と愛馬ウラヌス物語 - 北大馬術部  


で検索すると、彼とウラヌスに関して、実に詳しいウェブページが見つかる。


軍用犬のエピソードも多い。以下の動画は朝日新聞のアーカイブのもの。出征(しゅっせい)してゆく犬たちの姿をとらえている。


これはボストン・ダイナミクス社のロボット。これがもし戦闘用に改造されたらどうなるだろうか? 

下の4本足ロボットは2010年のもの。米軍はこれを戦場に投入して、悪路でも弾薬や武器を運ばせるロボットにしようとしていた、という話があったそうだ。それから11年、それは実現してはいないが、いつか、本当に  そういうロボット馬が登場するかも。


これは特撮ではない。今年夏の動画である。ボストン・ダイナミクスの2足歩行ロボットは、信じられないほどの動きをする。2足歩行と言えば、ホンダのアシモが有名だったが、あれは開発中止になった。多分、この会社のロボットの登場が、アシモの引退?につながったのだろう。

動物を戦争に投入する。それは昔から行われてきたことだった。カルタゴのハンニバルはゾウを使って、古代ローマ兵をけちらした。それに書くまでもない、犬も馬も兵器だったのだ。今はこういうロボットもある。これが実用化されれば、動物愛護の点では、犠牲になる動物はいなくなるだろう。だが、こういうロボットが進化したら、それはターミネーターの登場を招くことにもなりかねない。@@だけを目的とする、心のない機械。私はその恐ろしさを見たくはない。


大川光夫です。スキを押してくださった方々、フォロワーになってくれたみなさん、感謝します。もちろん、読んでくださる皆さんにも。