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ウィーン一人旅、でも…写真が残ってない!

以前に書いた記事。

母の夢はウィーンとザルツブルグに行くこと。その夢はいつか一緒に叶えられたらいいなと思っている。

実は2006年に私は一足先にウィーンを旅したことがある。どうせフランスにいるんだし、行ってみたい国に行こう!というわけで、ウィーンに行ってきた。なぜウィーンに行きたかったかというと、クリムトの「接吻」がどうしてもみたかったから。(今回ヘッダーに使っている絵画です)ただそれだけの理由だ。

で、

最近思い出に浸ろうとウィーンの写真を探してみたのだが、残念なことに一枚も見つからなかった笑

一人でモーツァルト像の前で写真撮ったりして頑張ったのに!

と悔やまれて仕方ないが、覚えている範囲で旅を振り返ろうと思う。というのもウィーン一人旅は、なかなか思い出深い旅行だったから。写真はないけどどうぞ想像でお楽しみください。

(こちらウィーン観光局のサイトから、写真や情報を見ていただくとわかりやすいかもしれません。主要な宮殿や教会はほとんど回っています)

私と同じホームステイ先にはスイスのドイツ語圏からきた友達が二人いた。ドイツ語がわからない私のために、ホテルに電話して予約してくれたりしてありがたかった。彼女たちに簡単なドイツ語も教えてもらい、シャルルドゴール空港からいざ出発!

飛行機で約2時間くらいの旅だったと思う。

ウィーン市内までバスに乗り、旅行中はトラムと地下鉄をフル活用していろんなところを見て回った。言葉も通じないのに、「ヨーロッパはどこもおんなじでしょ?」という安易な考えでいつも旅行していると思う。それにしてもGoogle先生などなかった時代に、迷子にならずによく辿り着けたものだ。

とにかく貧乏旅だったので、ホテルの朝食のパンとかハムとかチーズを多めに取り、お昼用のサンドイッチをこっそり作って、公園で食べたりした(せこすぎる)。それでもウィーン風トンカツ(シュニッツェル)や、ホテルザッハーでザッハトルテを食べたし、お洒落なカフェでケーキを食べたりした(だが証拠の写真がないので説得力に欠ける💦)

私がウィーンを訪れた2006年はモーツァルトの生誕250周年ということもあり、ウィーンの至る所でコンサートが開かれていた

私も無料で参加できるモーツァルトのコンサートに行ったりして、それはそれは素晴らしかった。

あとは、
ウィーンに来たらオペラだべ?

と唐突に思いつき、全く知識がないのにその夜のオペラ座のチケットをどういうわけか手に入れたのだ!

演目?忘れた。

上演時間?

5時間半だよ!(児嶋だよ!風)


もうウィーンでオペラを見られるだけで感動なんだけど、いかんせん言っている言葉がわからない。前半3時間のうち2時間をお昼寝時間にしてしまい、ほとんど見ていない。それくらいオペラは長いのだ。

幕間にちょっとジュースを飲んだりして、いよいよ後半戦スタート!で、また1時間半寝てました…笑。

いよいよオペラクライマックスー!って時に、前にいたおじいちゃんが立ち上がって拳を振り上げた。

やー、おじいさんもクライマックスで興奮しちゃったんだねー( ̄∇ ̄)

例えるなら歌舞伎の勧進帳で、「成田屋ー!」とか叫ぶかんじなのだろうか?血の中にオペラが染み込んでいる人たちとそうでない私とでは、同じものを聞いていてもこんなに違うのかーと思った(なんせ半分寝てた人)

次の日はいよいよ目的のクリムトの「接吻」を見に美術館へ。もう一回言うけど、簡単な地図だけで、トラムに乗ってほんとよく辿り着いたわ。

小さい頃から見たかったクリムトの絵。

実はこの絵を知ったのは、薬師丸ひろ子さん主演の「里見八犬伝」に出てくる不思議な絵を見てから。何故か心惹かれて気になっていたのだけど、それがクリムトの接吻と酷似していた。
後にそれがクリムトの絵のオマージュだと知り、本物を見たい!というのが小さい頃からの夢だったのである。

その絵は暗い部屋の中に突然現れた。

ライトの効果もあって、その部分だけ黄金に光って見えたのだ。

あまりにも美しく、幻想的なクリムトの絵。しばらくその絵画の前で見入ってしまった。10数年して東京でひさしぶりにクリムトの絵を展覧会で見た。それも素晴らしかったけど、私の中で接吻を超えるクリムトの絵はない。

ウィーン旅行は最後までドタバタで、空港に着いた途端パリ行きの飛行機がなんと4時間も遅延し、パリに着いたのは8時ごろ。

地下鉄やら色々駆使してTGV駅まで走り、ようやく夜中に家に着いた…。

写真が残ってないのが本当に残念。
音楽の都、ウィーンにもう一度訪れたい。







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