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自由主義研究所の目的(後半)

前回の記事に書きましたように、自由主義研究所の1つ目の目的は
「日本に自由主義(クラシカルリベラリズム、リバタリアニズム)を広げること」です。

2つ目の目的は、

2.アメリカのリバタリアン勢力の考えを紹介することで理解を深め、世界情勢の分析に貢献すること


唐突ですが、自由を守るために最重要なことの一つとして、
「戦争を防ぐこと」があると思います。

戦時は必ず国民の自由が奪われるからです。

第二次世界大戦での日本やナチスは代表的な例ですが、
それ以外のどんな戦争でも国民の自由は制限されてしまいます。

個人の自由を守るためには、戦争を回避することが重要です。
そのためには様々なことが必要でしょうし、一民間人ができることは限られているかもしれません。


しかし、自由主義者こそが貢献できることもあります。


歴史を反省すると、先の大戦での日本の敗戦には様々な原因があると思いますが、アメリカや世界の情勢を見誤り、本来は味方とするべき相手を敵に回してしまったことが大きいと思います。
当時のアメリカの中には、日本との戦争に反対していた勢力もいるのです。その人たちと連携すべきでした。
アメリカは一枚岩でなく、さまざまな異なる考えの勢力があり、国の方針に影響を与えています。
当時の日本はアメリカを正確に分析できていませんでした。

現在の日本にも、アメリカのリバタリアン勢力の考え方を正確に読み解く力がほとんどありません。



アメリカのリバタリアン勢力は有権者の約10~12%(または7~22% ケイトー研究所)と言われており、
共和党・民主党の2大政党に比べると数は少ないですが、
「米リバタリアン党」はアメリカの第3政党です。

また、トランプ大統領が外交安全保障に関して頼ったのがリバタリアン陣営です。

アメリカの大統領に影響を与えている価値観を知らないことは、アメリカが今後どのような動きを取りうるかを見誤ることになりかねません。

覇権国かつ同盟国であるアメリカの動きを分析できなければ、
世界情勢を見誤り、思わぬところで戦争に巻き込まれる可能性もあります。


アメリカのリバタリアンの考え方を正確に分析し、
日本人にわかるように伝えることが必要
だと考え、
これを研究所の大きな目的の一つと位置づけています。


また、アトラスネットワークなどの世界のリバタリアンネットワークへの日本からの参加者は現在非常に少ない状況です。
同じ価値観を共有することで仲間になり、
世界のリバタリアンネットワークと連携することも重要だと考えます。


続いて3つ目の目的です。

3.若い研究者の育成


自由主義を国民に根付かせるためには、長期的な視点が必要であり、大変な時間をかける努力が必要だと思います。

しかし、現在の日本には、自由主義の学問をする場が非常に少ないです。
そのため、自由主義研究所では、後継者となる可能性のある若者に学ぶ場を与え、研究員の育成を目指します。

さらには、多様な分野の研究者とともに自由主義的な視点を共有し、若い研究者に対して広めていくことが重要だと考えます。



【まとめ】
1,日本に自由主義(クラシカルリベラリズム、リバタリアニズム)を広げること
2,アメリカのリバタリアン勢力の考えを紹介することで理解を深め、世界情勢の分析に貢献すること
3,若い研究者の育成


自由主義研究所は以上の3点を目的とし、活動していきたいと思います。



またこの3点を通じて、自由主義者の
「学者・言論人・政治家・アクティビスト・資金提供者・教育機関」
つなげる場になれればいいなと思っています。



「自由で開かれたインド太平洋」と外交・安全保障ではよく聞きます。
その前にまずは「自由で開かれた日本」を皆さんと一緒につくっていきたいです。


賛同いただける方、一緒に活動してくださる方も募集しています。
コメントやTwitterからご連絡をお待ちしています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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                              (藤丸)


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