見出し画像

続・自由主義がわかる10の原則

こんにちは!自由主義研究所の藤丸です😊
古典的自由主義(クラシカルリベラリズム)の10の原則についての
↓ の動画を、超訳・解説する記事の続きです。

前の記事で10の原則のうち、1~5個をやりました。
覚えていますか?😆
「自由」「個人主義」「懐疑主義」「法の支配」「市民社会」でした。

今回は10の原則の後半、6~10個目です。
ちょっと難しい言葉が増えてきますがわかりやすい超訳を心がけますので
最後まで読んでいただけると嬉しいです。


6,「自生的秩序」


秩序とは、
世の中にある種の規則性があり、人々が次に起こることをある程度予測できる状態のことです。
このとき人は混乱せず、社会は調和がとれて安定している状態です。

多くの人は、
「秩序を維持するには制度が必要。誰かが物事を操作することが必要」
と考えているようです💦

これは誰か(権力者)が、
制度や法律などを作って、人々を管理しなければいけない、
という発想です。

でも、自由主義者はそうは考えません。

自由主義者は、
秩序は自然に生まれるものだ」
と考えます。

人々は自発的な相互作用から、生きていくためのルールを作り出します。
その典型的な例が、言語です。

「日本語」は誰が発明したか、わかりますか?
昔の偉人でしょうか?

いや、違います。
日本語は誰も発明はしていません。

言語は、人々が互いにコミュニケーションすることで、
いつの時代からかわからないうちに自然と生まれたものです。

それでも、
人々が共通の認識をもっている日本語のルール、
言語としての秩序があります。

誰かが発明したわけでもなく、自然と生まれた秩序。
これが自生的秩序です。


7,「自由市場」

経済は、人々が自由に取引ができる市場が重要です。

政府は、
どこで働くか・どうやって貯蓄するか・何を生産するかについて、
人々に指示すべきではありません。

人々が自由に取引するには、私有財産が保護されていることが必要です。

 歴史からもわかるように、
政府の計画や組織ではなく、自由な市場の方が、
社会はより繁栄し、貧困も減り雇用が増えています。

政府の計画した経済では、人々は自分が欲しいものではなく、
政府が人々に与えようとしたものしか買うことができません。

自由な市場では、人々は自分が欲しいと思う商品を買うことができます。また、自分が欲しくないものは買わなくてもいいのです。

8,「寛容」

寛容とは、
「自分が不服とするものに干渉すべきではない」
という考えです。

自分があることに「賛成」の場合に、
他人がそれをするのを許す、というのは普通のことです。

寛容とは、
自分が「不賛成」の場合でも、
他人がそれをするのを邪魔しない(容認する)ということです。

あることを「間違っている」「やめさせるべき」と思ったとしても、
政府権力を使って、それを規制してはいけないのです。

言論の自由わかりやすい例です。
自分が反対することでも、他人が発言することは認められるべきです。

9,「平和」

これはわかりやすいですね😊
平和は大事です。当たり前です。

でも平和を維持することは、簡単ではありません。

自由主義者は、
平和を維持するためには、
他国に「干渉しない」ことが重要だ、と言います。

また、他国との間には、
「資本と労働、人、商品、サービス、思想とアイデア」の
自由な移動があるべきです。

他国によけいな干渉はせず、これらの自由な移動が認められる世界は、
戦争がおこらず平和を維持できるのです。

また、7つ目の「自由市場」にもつながりますが、
「自由貿易」がとても重要です。
関税について、
関税をかける側は「自国の産業保護のため」と言いますが、
相手国や相手国の生産者はどう思うでしょうか?
安くて良質の商品を開発しても、
関税のせいで、消費者には「高い」と思われます💦
なるべく関税は止めて、お互いが自由に貿易できたほうが、
相手国への好感度もあがると思います。

10,「制限された政府(小さな政府)」

最後、10個目です😊
政府の権限は「制限されている」ことが重要です。
日本では「小さな政府」と訳されることが多いですが、
意味が明確になるので、ここでは「制限された」を採用します😆

政府は、国民の生命、自由、財産を守るだけでいいのです。
それ以上はすべてよけいなことです。
それ以上のことを、政府はするべきではありません。

これが、
制限された政府 limited government 


以上が、古典的自由主義の10の基本原則です。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊

皆さんはどう思われましたか?
10個のうち、いくつに賛同しましたか?
なかなか理解しにくい考え方もあったかもしれません💦
言葉や概念も難しいものもあります。
このnoteでは、各項目に関連する事について、
今後も少しずつ記事を書いていきたいと思います😊

次回の記事では、超訳ではなくこの動画のそのままの全部の訳を書こうと思います。

「自由主義を学ぶ会」のYouTubeも見ていただけると嬉しいです。
フォロー、スキ、コメント、サポートもどうぞよろしくお願いいたします。                                  
                             (藤丸)


よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは自由主義研究所の活動(オンライン企画、オフ会の企画、研究員の交通費など)に大切に使わさせていただきます。※現在は研究員は蔵研也先生のみです。