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障害者雇用発祥の地、別府へ ~特例子会社・オムロン太陽㈱/その他企業との交流~

この度、ご縁があり、管理メンバー及び一部の新入社員メンバーと共に、障害者雇用発祥の地、大分県別府市にて見学・研修を行ってきました。

日本で障害者雇用が始まった経緯とその歴史を紹介する太陽ミュージアム
日本初の特例子会社であるオムロン太陽株式会社
いち早くIT分野で障害者雇用を始めた三菱商事太陽株式会社
雄大な敷地内で自動車部品やデータ領域業務もしているホンダ太陽株式会社

この4つの施設・企業訪問のレポートをお伝えします!

(執筆:JPTミッションパートナー mayuko) 


太陽ミュージアム

まず最初に訪問したのは太陽ミュージアム
ここは社会福祉法人 太陽の家の敷地内にあり、創設者の中村裕 博士や共同出資会社、パラスポーツ、太陽の家について紹介されています。「学ぶ」「体験する」「感動する」をコンセプトに障がいのある人の仕事や生活、スポーツを体験し、その楽しさや工夫を知ることができます。

印象に残ったのは、創設者あり医学博士である中村裕さんの熱い思いと起業家精神。
戦後のヨーロッパに渡り、リハビリテーションとスポーツの重要性に気づき日本でも実践したこと。その成果の一つが1964年の東京五輪にて、日本でもパラリンピックを実施し、この別府が日本におけるパラスポーツ発症の地であること。
その東京パラリンピックで出会った外国人選手に憧れ、日本のパラスポーツ選手たちも仕事をして自立したいと願ったのがきっかけで障害者雇用が始まったこと。そして約200社からの断りを受けた後、協力してくれる最初の企業に出会えたこと。その後の発展。

現在にまで続く障害者雇用かつ特例子会社、及びパラスポーツの発祥と歴史をまさに体感できる施設でした。

オムロン太陽株式会社

次に訪れたのはオムロン太陽株式会社
上記で中村裕さんの思いに共感し、最初の本格的な協力企業として手を上げた企業で1972年の創業以来、特例子会社でありながら黒字を出し続けている製造業の会社です。

健常者と障害者の割合が約半分ずつであり、障害があってもなくても仕事・作業ができるようユニバーサルなものづくりを実践していたことがとても印象的でした。

そして2つ目に印象的だったのは、ユニバーサルなモノづくりを推進し、黒字を出し続けるために、改善や工夫を重ね、より働きやすい職場にすることを努力しつづけている組織風土です。
規律が守られるだけでなく、改善・工夫したいポイントが従業員からのボトムアップで当たり前のように出てきて取り入れることが習慣化していました。

この2つがあるからこそ利益を出し続けながら、時代の変化にも対応しつづけ生き抜いてきたのだと感じています。

見学の後は、社長及び2名の社員の方と交流の場を設け、お互いの企業の強みや、これから取り組んでいきたいこと、特例子会社の意義などについて意見交換を行い、有意義な時間を過ごすことができました。

三菱商事太陽株式会社/ホンダ太陽株式会社

次の日の1件目は三菱商事太陽株式会社への訪問です。
JPTと同じIT企業であるこちらの会社への見学は、同じ業種だからこその共感できる箇所や参考にしたい部分などが沢山あった時間でした。特にJPTが、エンジニア1人で仕事が完結するのとは対照的に、三菱商事太陽様ではチームを組んで案件に対応しており、仕事の仕方・組織の作り方もそれぞれであることが分かりました。

また、仕事の獲得方法、リモートワークの実施方法、採用の方法にそれぞれの企業の強みやもっと工夫していきたい点が如実に表れており、もっとディスカッションしたかったのが本音です。
同業種でJPTより歴史の長い企業の事例を間近で見ることができ、今後のJPTの展開の参考にもなりました。

そして最後の訪問はホンダ太陽株式会社
製造業であり、自動車の部品製造やデータ領域業務もされています。

上記3社とは少し離れた日出町という場所の広大な敷地内に工場があり、環境も良く気持ちのいい職場でした。
部品の製造においてはやはり障害のあるなしに関係なく作業ができるようなユニバーサルものづくりを実践しています。そして最新のデータ領域の仕事も請け負っており、様々な能力を持つ方々が、力を発揮されていることを実感しました。

両社とものトップ企業である矜持及び、障害者雇用に対する自信と未来を見据えた展望をしっかりと持っている企業だと感じた時間でした。

特例子会社間の交流の意義

今回、私が感じたことの一つは、JPTは特例子会社におけるベンチャー企業であるということです。

創立4年目、管理メンバーも従業員も若くエンジニア採用を中心とし、時代の流れを意識した就業規則・人事制度を導入、働き方もフレキシブルであるという点で、新しい挑戦をしつづけています。

別府に行き、歴史ある企業から学び、これからの挑戦に対して大いに参考になることが沢山ありました。一方でJPTにしかない新しい企業だからこその強みや勢いを感じたことも事実です。
健常者と障害者が企業の中に両方いることによってもたらされる多様性を持った環境があると同時に、特例子会社のあり方も多様であることが重要で、様々な業種・会社の在り方が存在することで、働く選択肢が増えると思いました。

また企業交流によって、それぞれの企業が強み・参考にしたい点が明らかになり、交錯することによって、より良い事業推進と働く環境の改善が起こっていくのだと思います。

また、参加したJPT社員の方からも、普段リモートが中心でなかなか会う機会がないので、このタイミングでリアルで会い、仕事やJPTのことについて深く語れたことはとても良かったとの声もありました。

今回の訪問に際してご協力くださった企業の皆様、参加してくださったJPT社員の皆様、本当にどうもありがとうございました!



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