「これからの日本は失敗経験を持つ人を活かす国になってほしい」

日本においては失敗経験を持つことがあまりよいこととされません、残念ながら。なぜなら、とにかくリスクを取らずに、成功体験を積み重ねた人を組織の長に据えていく傾向があるからです。
そしてそれは、リスクを積極的にとる人はあまり必要とはしておらず、ある範囲内できちんとかっちりやってくれる人を望む傾向があり、それは特に大手企業で顕著かと思います。

しかし、ものによりますが、失敗経験というのは無駄ではありません。

やはりやってみて、そして失敗している人というのは、何が危ないか、どうしたらよいのかを誰よりも考えてきたという状況を持ちやすいという傾向もあります。

アメリカでは、犯罪者を犯罪捜査に登用する、あるいは大きな会社でたとえばハッカーで捕まった人をハッキング対策のプロに登用するなどということがあるそうです。

まあこれは考えてみたら、社会からは外れてしまったけども誰も経験がないような経験をし、そしてそこから学び取ったものがあるということで、それをまた社会に還元しようという考え方、実に論理的な考え方かと思います。もちろん登用に際しては一般的な状況よりも厳しい条件での採用となり監視もあるわけですが、それにしても考え方が違っています。

日本においても、まっすぐ一本道できた人もそれはそれで素晴らしいですが、そうでない人、そして、リスクをとってチャレンジし、失敗してきた人をどこかで登用するチャンスを与えることが重要なのではないかと思っています。

これだけ労働生産性が落ちているのは既得権益を守ることやリスクにあまりにも敏感であることが挙げられています。

少しずつ日本でもリスクテイクできる人材、そして壁を壊せる人材を登用し、融合していくことが必要ではないかと思っています。

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