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メガバン体験記ー採用編

今度は採用編を書いてみたいと思います。

メガバン及び金融の採用は少し他の会社とは異なっているかと思います。私は少し古いので、今の最新状況とは異なると思いますが記載します。

まず、エントリーシートから入ります。エントリーシートには経歴と志望動機を記載してエントリーします。ここでは”自己分析”という就職でよく言われるまず自分を知り、そして企業分析で目的の企業のことを知り、そしてなぜ入職したいのかを考えることになります。

ここで今でも思うことがあります。それは、学生時代なんて、どんなに頑張ったとしても企業の真の姿を知ることは困難であるということ。

一所懸命に資料やOB訪問で調べても、所詮は表層の知識や情報で、真の姿を知るには至りません。しかも、就職当時はどこか興奮?しているので、先輩方の冷静な教えも耳に入らないというか、、、デメリット情報は耳を通過して冷静に受け止められなかったという状況がありました。

ここはやはり今後社会としても改善していく必要があると思っていて、会社も姿を知ってもらう工夫(今だとインターンシップでしょうか)をする必要がありますし、その上である程度納得して入社した方が双方のためにも良いと思っています。

エントリーシートを通過しますと、まずはリクルーター面談が始まります。
リクルーターというのは金融各社には自分の大学のOBの面接官がいて、その人たちがチームを作っています。大体大学にもよりますが、7〜10名とかでしょうか、そういった面接官を突破していく戦いになります。

気に入られれば、次も呼ばれます。そしてどんどん話を進めていくことになりますが、最初にあった人はなんとなく人柄を見られている感じ、そして次にいけば行くほど、最終面談(人事面談)に向けて、どういったことを言えば通過するかということを訓練してくれる場面となってきます。

あとで知ったのですが、3人くらいリクルーターにあって、良いとなると、最終面談に繋げていこうという動きになるそうです。各大学とも派閥があり、やはり適正数は新卒を確保したいことから、積極的に良い人材を上にあげていきます。辞退されてしまうと、翌年から採用枠がその大学は減りますので、リクルーター側も真剣でした。

しかも、その時期は金融各社一斉に動くので、私は同時期に5行+大手生保+大手信託+αを受けていたので、もうものすごい忙しさでした。あっという間に毎日2−3件面談みたいな状態になって、すごく驚いたのを覚えています。

そして、8人目から9人目くらいになると、次が最終だと告げられます。いわゆるリクルーターのヘッドとの面談です。ここではもう人事面談に向けたリハーサルみたいな状態で、色々と作法を教えていただきました。そしてこの段階で最終面談日というのはほぼどの銀行も日にちをぶつけていきます。要はここで1社に選べということになるわけです。実際は日程がずれる会社もあったので複数受けられますが、それでも何社かはバッティングしてここで決めざるを得ないという日を迎えました。

そして、一箇所に集められて半日の診断や試験を受けさせられ、その後人事面談になります。噂ではこの段階で自宅や周辺なども調べられていたという話もありました。(興信所という機関でしょうか)。というのは銀行は実際にお金を扱う会社ですし、犯罪とも近しい状況になるので、危ない要素を持っている人は入社させられないというスクリーニングが存在し、さまざまな要件を経ないと入社(入行ですね)させないという状況がありました。

そしてようやくこれだけの面接を通過し、晴れて内内定となるのですが、これからが大変でした。私はその前にいくつか内内定をいただいていたのですが、その会社にお断りを入れなくてはなりません。当然、面談の際には御社に入ります!とか宣言しているので、めちゃくちゃ怒られます。電話口で罵声を浴びせられ、当時学生であった私は完全に固まってしまったのを覚えています。これも制度として何か考えたほうが良いですよね。

振り返るとメガバンで受かりやすい要素というのがあったと思います。それは
・体育会でめぼしい成績を挙げた、もしくはキャプテンなどをしていた
・大学の名物ゼミでゼミ長をしていた
・親や親類が大物(いわゆるコネでしょうか)
・体力、忍耐力に優れた人材
こんなところでしょうか。

採用に関しては金融は独特でその後に少し受けたメーカーなどとは全く異なっていたので記載した次第です。参考になれば幸いです。

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