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【読書感想】 板上に咲く

芸術家に関連した小説をよく執筆される原田マハさんが棟方志功とその妻チヤを主人公にした小説を書きました。

名前を知らなかったとしても

棟方志功の作品は、だれもが目にしていると思います。

特に、画面いっぱいに表現された仏像やなまめかしい弁財天を描いた作品は見る人の目を引き付け、一度見たら忘れない印象を残すのではないでしょうか。

小学校の授業では必ず版画を習うと思いますが、日本の芸術における版画の地位を高めたのも棟方志功ではないかと思います。

原田マハさんの自由な発想には驚かされますが、今回は青森の貧しい青年であった棟方志功がゴッホの絵に魅せられ、いかにして世界のムナカタと称されるまでになったかを事実に即して描いています。

そこには、妻のチヤを初め、様々な人との出会いや、運命のめぐりあわせが欠かせませんでした。

あらためて棟方志功の芸術に触れるきっかけになる本だと思います。

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