見出し画像

【読書感想】プラナリア

表題の「プラナリア」を含む5編の短編小説が収録されています。

共通しているのは、主人公は挫折を経験し、心の傷をかかえているところです。5編のうち4編の主人公は女性で、離婚して仕事や地位まですべて失ってしまったり、仕事でも結婚でも、男性の顔色を常にうかがっていたり、とても共感させられる内容でした。

もともとは2000年ごろに書かれた小説なので、もう20年以上前の作品になりますが、女性がおかれている状況は、そのころからあまり進歩していないかも知れません。最後の1編は主人公が男性で、いろいろな意味で、これまでの4編とは違った作品です。

プラナリアというタイトルもそうですが、タイトルのつけ方が秀逸です。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?