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あなたに必要なのはテツガクだ。

自分で書いておきながら、
ずいぶん振りかぶったタイトルですね。

開いていただきありがとうございます!

私、かふぃは、
哲学や心理学の知識と自身の経験から、
「人生迷子を1人でも減らす」ために
日々、活動をしております。

この記事は、

「毎日同じ繰り返しで将来が見えない」
「自分がどう生きたいのかわからない」


という方へ向けて、
テツガクという考え方をご紹介するものです。

本編の前に、

「哲学」と聞くと、
大きく分けて3つのリアクションがあります。

①「哲学的なことに興味はあるんだけど、難しそうでなかなか手が出せない」

②「哲学?小難しそうだし、役に立たなそう」

③「哲学だと?どんな論理を展開してくるんだ、批判してやろう!」


私がこの記事で対象としているのは、
とくに①の方です。

難しい理論や用語は使いませんので、
ご安心を。

②の方にも、
興味を持っていただけるかもしれません


一般にイメージされる哲学とは
少しアプローチが違います。

③の方は、申し訳ありませんが、
論文や学会などでそのお力を
発揮していただければと思います。


テツガクって何?(≠哲学)


さて、
わたしはタイトルで、
哲学ではなくテツガクと書きました。

その意味をご説明します。

哲学という言葉を辞書で引くと、
2つの意味が書かれています。

① 世界や人生の究極の根本原理を客観的・理性的に追求する学問

② 自分自身の経験などから作りあげた人生観・世界観。物事に対する基本的な考え方。理念。

(精選版 日本国語大辞典)

①は、学問としての哲学です。
大学などで教えられ、研究されるもの。

たとえば
「アンチノミー」や
「絶対矛盾的自己同一」といった
厳密な言葉を使います。

そうした言葉が、
難しいイメージを作っているかと思います。

一方で、
②は、人生観・世界観としての哲学です。

「スティーブ・ジョブズの哲学」とか
「◯◯さんの仕事哲学」という風な
使われ方をするときの意味です。

その人が生きてきてつくりあげた
考え方の根っこであり、
その人が生きる指針でもあります。

先に言いますと、私は
②を明確にすることが
充実した人生に不可欠である、
と考えています。

さて、人生観・世界観とは、それぞれ
人生についての価値観
世界についての価値観

のことです。

なので、
②の方は
価値観としての哲学といってもいい。

この②をわたしは
テツガクと呼び、
学問としての哲学と区別して使っています。
(もちろん本質的には同じです)

価値観としてのテツガクとは?

価値観、という言葉を
もう少し噛み砕いてみましょう。

「価値観」や「自分軸」などは、
自己啓発で流行りの言葉です。
なんとなくで使っていませんか?

価値観とは、
価値についての見方・考え方のことです。

では、価値とは何でしょうか。
一言で言えば「よさ」のことです。

価値というと
ほとんどの方がイメージするのは
商品価値です。

ある鉛筆の商品価値は、
スラスラ書けることだったり、
魅力的なデザインだったりします。

つまり、
機能性やデザイン性が
鉛筆の価値です。

言い換えれば、
鉛筆の「よさ」は、
機能性やデザイン性が優れていることです。

この「よさ」こそが、価値です。
固い言い方をすると、
望ましい性質とも言えます。

例えが長くなりましたが、
価値観の話ですね。

価値観とは、
価値についての見方・考え方

価値とは、
よさ

ということは、

価値観とは、
「よさについての見方・考え方」です

「何がよいかについての判断基準」
とも言えます。


有名なトロッコ問題というものがあります。

トロッコが猛スピードで暴走しています。

線路の先には5人の作業員がいて、
このままでは5人とも死んでしまいます。
(逃げるには間に合いません)

線路は実は途中で分かれており、
あなたがスイッチを押せば別の道へ
トロッコは進みます。

しかし、その先にも1人の作業員がいます。

あなたは、
そのまま5人の人が死ぬことを選ぶか
スイッチを押して1人の人が死ぬことを選ぶか

という問題です。

あなたは、どちらを選びますか?
どちらが「よい」選択だと思いますか?

スイッチを押す方はきっと、
「5人が死ぬよりは、1人が死ぬ方がよい」
と考えるでしょう。

そのままを選ぶ方はきっと、
「意図的に命を選ぶのはよくない」
と考えるでしょう。

この選択に正解はありません

あるのは、
「何がよいかについての判断基準」の違い
つまり、価値観の違いだけです。

話を戻します。

私のいうテツガクとは、
人生観・世界観のことでした。

人生観・世界観は
人生や世界に対する価値観なので、

テツガクとは、
「どんな人生や世界がよいと見るか・考えるか」
つまり、
「よい人生・よい世界についての判断基準」
となります。

このうち、現在私は
「よい人生」の方に焦点を当てて
活動をしています。

つまり、テツガクとは、
「よい人生についての判断基準」です。
「どのような人生がよいか」
という問いへの応答になります。


「よい人生」とは?

でも、
この問いには答えがあります。

それは、
幸福な人生」です。

これは、古代ギリシャの哲学者が
「よく(善く)生きる」ことを
「幸福に生きる」ことと同一視していた
ほど、

時代や場所に関係ない考え方です。

では「幸福な人生」とは
どのような人生でしょうか?

それは、「よい人生」です。
堂々巡りになりました。

ここで諦めず、
もう少しお付き合いください。

ということは、
私たちに必要なのは、
何が「よい」のかを明確にすることですね。

ここで厄介なのは、
「幸福な人生」はみんなが求めることですが、

「何がよい人生か」には、
いろんな答えがあるということ
です。

自由な人生がよい人生だと言う人もいれば

安定して安心な人生がよい、
と言う人もいるでしょう。

愛に満ちた人生がよい人生、
と言う人もいるでしょう。

そして、少し危険なのは、
この「よい」という言葉です。

「よい」という言葉は、
他人からの評価や常識を
頭に浮かべてしまいます。

いい子、いい人、いいことのイメージです。

でも、
私たちが見つけるべきなのは、
常識や世間体ではありません。

他でもない
「『あなたが』どんな人生をよいと思うか」
というテツガクです。

常識や世間体から一度離れて
このテツガクを見つけるために、
少し質問を変えましょう。

「あなたにとってのよい人生は何ですか?」

ではなく、

「あなたが人生で
 大切にしたいことは何ですか?」


と問うことにします。

「どんなことを大切に生きたいですか?」

「どんなことを大切に仕事をしたいですか?」

「どんなことを大切に
 人とかかわりたいですか?」

このような問いが、
「あなたにとってよい人生の判断基準」
すなわち、テツガクを明確にします。

テツガクとは、シンプルに言い換えると
「人生で大切にしたいこと」
でもあるのです。


おそらく、
テツガクという言葉を使わなかったとしても

あなたが人生で重大な決断をしたことがあるなら
その時に強く意識したはずのこと
です。

自分の人生にとって本当に大切なことは何か。

「人生迷子」の一番の原因は、
このテツガクを見失ってしまうことにある
と私は考えます。


テツガクのある人生/ない人生

ここまでで、

テツガクとは、

「どのような人生がよいか」に答える
「よい人生についての判断基準」

であり、

あなたが「人生で大切にしたいこと」

である、とお伝えしました。


ではなぜ、
そうしたテツガクが重要なのでしょうか?

わざわざ明確にしなくても分かるのでは?

そんなものなくても楽しければOKでは?

もちろん、
そのような価値観も尊重いたします。

あなたが、人生に悩んでいないなら、
テツガクも、この記事も必要ありません。

しかし、人生の中で、

「自分はどう生きたいのか」
「どんな人生を送りたいのか」

それが分からなくなり悩む人は
少なくないのです。

私は、そうした
「人生迷子」となった方々へ向けて
この記事を書いています。


そう、このテツガクがない、
あるいはわからなくなると
「人生迷子」となるのです。

自分が何を大切に生きたいか、
よい人生とは何か

それが分からない状態ですから、
人生の優先順位もあいまいになります。
次に自分が何をしたいのか、不安になります。

あるいは、
世の中で成功している人に憧れて、
実は興味がないのに、その人を目標にする。

目標のために時間もお金も使ったけど、
結局、「何のためにやったんだっけ?」
と燃え尽き症候群になります。

これは親など、身近な家族のテツガクで
生きてきた人にも起こりやすいです。

志を持って仕事を始めたけど、
昇進や異動、子どもの誕生など、
ライフステージの変化によって、
大切にしたいことが変わることもあります。

こうした時に、
自分のテツガクが明確になっていないと、
「なんか違うな」という違和感から
不安や焦りが募り、心を崩すこともあります。


逆に、
テツガクが明確になっているとどうでしょう。

自分が人生で大切にしたいことは、
判断基準であり、人生の指針でもあります。

人生の節目で、大きな選択をするとき
テツガクが指針となり、
優先順位をつけることができます。

ライフステージが変化しても、
テツガクのレベルに立ち返って
判断することができます。

大切にしたいことが変わっても、
それにすぐ気づき、対応することができます。


そして何より、
1人に一度しか与えられない「この」人生を
何のために使うかが明確で、
そのために生きることができる。

この生き方は、
とても穏やかで充実した人生です。

それが、
私の思う、「幸福な人生」です。


キェルケゴールという哲学者が、
次のような言葉を残しています。

「私にとっての真理であるような真理を発見し、私がそれの為に生き、そして死にたいと思うようなイデー(理念)を発見することが必要なのだ」

世間体や常識、誰かによく思われたい。

そうしたものを一度取り払い、
あなたが「これだ!」と思える
テツガクを見つけることが重要
なのです。

このキェルケゴールは、
この世界に産み落とされた「この私」を
どう生きるか、ということを主題とした
実存主義の祖とされています。

また、
人生で大切にしたいことが明確な人ほど、
幸福度が高い
というデータもあります。
株式会社Hakali,2021

他でもない、
「あなたのテツガク」を明確にすることが、
あなたが幸福な人生を送る一番の道
である。

そう信じて、私は活動しております。

おわりに

ここまでお読みいただき、
ありがとうございます。

私かふぃは、
私自身が「人生迷子」になった経験から、
「人生迷子を1人でも減らす」ために
日々、情報発信と活動をしております。

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