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木の「節」(エッセー)


木材の断面には、

丸く、他より濃い場所があります。

これは「節」と呼ばれます。

人によっては

「目玉みたい」

と嫌がる人もいるのですが、

私はけっこう好きです。

確かに節だけをじっと見ていると

なんだか怖いような気もします。

でも、木目全体で見たときには、

良いアクセントになります。

木の「表情」を生んでいます。


この「節」は、

枝そのものや、枝の折れた跡が、

木の成長によって

幹に取り込まれてできるそうです。

これがとてもすてきだな、

と思うのです。


枝というのは、光合成をするために

太陽を目指して伸びていきます。

つまり、木にとって枝は

太陽光を目指し、よりよい木になろうという

「行動」そのものなのです。

その枝が、成長により不要になったり

不意の風で折れたりします。

その行動の跡が、

「節」として残るのです。

そして、その節は木の「表情」をつくる。


人間も似たようなもので、

よりよく生きようと、

あれこれ試行錯誤のなか行動する、

その行動が、成功でも失敗でも

それは経験として残ります。

そうした経験の蓄積が、

その人の表情ににじみ出てきます。


もちろん、よい経験ばかりではないでしょう。

取り去りたい「節」もあるでしょう。

それでも、その「節」を含めて

「いい顔してる」と認めてくれる人が

きっといます。


整然とした木目は綺麗です。

木材としての評価も高く、

どんな場所にも使えます。

でも、

節によって生まれるあなたの表情は、

この世に2つとないのです。


「あなただから」と言ってくれる人を

大切にしていきたいですね。



おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます!

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