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旬が過ぎ去った人にフォーカスを当てまくったハートフルな対談本[一発屋芸人列伝]


ブームには例外なく終わりが来る。そして、終わった後も生き続けなければならない。 
不器用だけれども、一歩一歩前に進んでいる一発屋芸人達。決して憐れな存在などではない。 
それを髭男爵の山田ルイ53世がホロ苦く教えてくれた。 
東野幸治 

ここに出てくる芸人さんたちは、当たり前だが本当は誰も終わってなどいない。 
むしろ皆さんに共通しているのは、見えにくいけど「今を一所懸命生きている」ということだ。 
私はその姿に胸を打たれた。 
ジャパネットたかた創業者 高田明 

人の弱さを勝ち誇ったように刺すのは、もういいじゃないか。 
僕は最近、人はどうやって再生するのか、その人にとっての幸せは何か、 
ということに興味がある。この本には男爵の驚くような華麗な筆致で、 
弱さを抱えた人間たちの愛すべきルネッサンス(再生)が描かれている。 
テリー伊藤 

輝いた時代は終わる。それでも、人生は続く。 
同じ芸人でなければここまで肉薄できなかった、 
話題沸騰の連載がついに書籍化。 

我々一発屋は、ただ余生をやり過ごしているだけの“生きた化石"ではない! 
レイザーラモンHG── 一発屋を変えた男 
コウメ太夫──“出来ない"から面白い 
テツ and トモ──この違和感なんでだろう 
ジョイマン──「ここにいるよ」 
ムーディ勝山と天津・木村──バスジャック事件 
波田陽区── 一発屋故郷へ帰る 
ハローケイスケ──不遇の“0.5"発屋 
とにかく明るい安村──裸の再スタート 
キンタロー。──女一発屋 
髭男爵──落ちこぼれのルネッサンス 
世の中から「消えていった」芸人たちのその後の人生を、自らも「一発屋」を名乘る著者が追跡取材。 
これまで誰も書いたことがなかった彼らの現在は、ブレイクした“あの時"より面白かった?! 
涙あり笑いあり、そしてなぜか生きる勇気が湧いてくる。時代に翻弄されつつも必死に芸に生きる、 
どうしようもなく不器用な人間たちに捧げるノンフィクション!
内容(「BOOK」データベースより)
それでも、人生は続く。不器用で不屈の人間たちに捧げる、涙と笑いのノンフィクション!雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。

旬が過ぎ去って、「今の人」では全くない人たち。だからといって、「旬」のときに本を出してもあまり売れなさそうな面々(失礼)

みんな、芸人を目指した中に、急激なピークや変化があって、世間の人から知られなくなった、みられなくなったあとは、ただ元に戻った生活が始まるだけ。

山田ルイ13世さんは、(貴族だけあって)さすがの文体です。こんな読みやすくて面白い文章が書きたい。

一発屋に目をつけて、話を聞こう!と思ってもここまで面白く書ける能力が無ければいけないと思う。

読みやすくて、面白い。

しかし、ここに出てくる芸人さん、みんな今も結局はテレビに出ている。(ハローケイスケは不明)「一発屋」であり、「一発屋」ではなかったのだ。

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