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3/24 ニュースなスペイン語 Pandemia no infecciosa:感染しないパンデミック

パンデミックとは「世界的な大流行」のこと。

数年前のコロナ(Covid-19)はまさにパンデミックだった。

「感染しないパンデミック」とは、スペインの専門家がアレルギー(alergia)に対して使った表現。

ん~、言い得て妙。

2月21日の小欄でも紹介したが、今春のスペインのアレルギーはひどい。

特に、今年は、イネ類(gramínea)の花粉(polen)が猛威を振るっているという。

中でも、マドリード(Madrid:マドリード州)、トレド(Toledo:カスティージャ・ラ・マンチャ州)、 シウダ・レアル(Ciudad Real:同)、セビージャ(Sevilla:アンダルシア州) 、ハエン(Jaén:同)などのスペインの中央部(centro)と南西部(suroeste)が激しく、1立方メートルあたり、平均で、5000粒(grano)の花粉が観測されるらしい。

しかし、驚くことなかれ、カセレス(Cáceres:エストレマドゥーラ州)、バダホス(Badajoz:同左)では、何と、1立方メートルあたり、1万2000粒にまで達するという。

その一方で、半島北側のガリシア州、アストゥリアス州、カンタブリア州、バスク州、ナバラ州、ラ・リオハ州ではアレルギー症状が軽い(leve)というから、スペインは色々な顔を持つ。

アレルギーの原因は、専門家によると、2月の気温が高く、また、雨も多かったことで、花粉が大気中により多くの時間留まっている(las altas temperaturas y el alto número de precipitaciones en el mes de febrero han provocado que el polen persista más tiempo en el ambiente)ため。

気候変動(cambio climático)が、やはり、大きな影響をあたえているらしく、暑い月が増える(Cada vez hay más meses cálidos)ことで、花粉の飛散が例年より早く始まり、しかも、終わりが後にずれ込む(la polinización empiece antes y acabe más tarde) ため、アレルギー患者はより多くの症状が、より長く続く(los pacientes tengan más síntomas y durante más tiempo)ことになる。

アレルギーのもうひとつの原因が大気汚染(contaminación)で、 アレルギー物質(aeroalérgenos) の拡散(dispersión)、量と質(cantidad y calidad)に影響を与え、アレルギーを持たない人(personas no alérgicas)にも症状(síntoma)を引き起こすという。

現在、スペイン国内には花粉症患者(alérgico al polen)が800万人、花粉以外のアレルギーを入れると、その患者の数は1600万人に達する。

そして、将来は、国民の2人に1人が何らかのアレルギーを持っているようになると試算されている。

やはり、人から人への感染はないものの、規模は、パンデミック並み。

専門家たちは、アレルギーは、もはや、「公衆衛生(salud pública)」の問題であり、関心となったと述べている。

写真は「gramínea(イネ)」「polen(花粉)」で検索するとヒットする画像のひとつ。

タンポポみたいな植物の中で女性がいる画像がちらほら出てくる。

何で?

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240318/alergicos-polen-primavera-intensa-centro-suroeste-peninsular/16020541.shtml