見出し画像

6/18 ニュースなスペイン語 un nuevo Gobierno:新政権

マドリード州政のことである。

5月に行われた州知事選挙で圧倒的支持で再選を勝ち取ったイサベル・ディアス・アジューソ(Isabel Díaz Ayuso)が17日、州知事への就任演説(discurso de investidura)を行った。これで、正式に向こう2年間、アジューソ州政が始まる。

前政権で腹心だった市民党(Ciudadanos)は惨敗の結果、もういなくなった。

今回の州知事戦で、国民党(PP)は議席数を約倍にし、65議席を獲得した。国民党だけで、(ほぼ)単独過半数(過半数は69議席)を勝ち取ったようなものなので、早々とアジューソ支持を表明したマス・マドリード党(Más Madrid)やボックス党(Vox)は、この際、どうでもよいのかもしれない。

しかし、魔物の棲む政界だ。転ばぬ先の杖なので、支持は多いに越したことはない。

さて、アジューソのキモイリの政策がいくつか打ち出された。

① 史上最大規模の減税(la mayor rebaja de impuestos de la historia)
② 赤ちゃんチケット(Chequebebé)
③ 副知事を置かない、9人執行部体制(gobernar con nueve consejerías y sin vicepresidente)

①と③については、まだ、詳しい情報に接してないので細部は不明だが、②は30歳未満の妊婦に対して、妊娠5ヶ月目(quinto mes)から、子どもが満2歳になるまでの間、月額500ユーロ(約6万5000円)を支給する政策のようだ。出生率(tasa de natalidad)を上げる狙い。

写真は就任演説に臨むアジューソ。演説中、マドを、ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)率いる中央政府にとって、「壁(muro)」にすると述べた。サンチェス政権にとっては、目の上のタンコブとなること間違いなし。