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7/31 ニュースなスペイン語 Viruela del mono(6):サル痘(6)

6月4日以来、6回目のサル痘関連の記事。

昨日30日、スペインで2例目となるサル痘による死亡例が報告された。前日の29日には、国内で初となる死亡例が確認されたばかり。

サル痘による最初の死亡例(primera muerte)では、ザッと数サイトほど目を通した限りでは、年齢の特定できないが、「中年男性(hombre de mediana edad)」としているサイトはある。しかし、今回、死亡した人物は31歳の男性とされている。

1例目の直接の死因は脳炎(encefalitis)で、これはどうやらサル痘と関連性(asociado)があるらしい。一方、2例目の死因は髄膜炎(meningoencefalitis)とされ、その関連については現在調査中(está siendo estudiado)である。 

スペインでは現在、4298例(caso)のサル痘が確認されている。「ニュースなスペイン語」で初めてサル痘を取り上げたのが今年5月21日。その時、スペインでは僅か約30例だったから、約2ヶ月程で、100倍以上の爆発的な広がりを見せていることになる。

スペインでの感染例を細かく見てみると、4081例が男性で、残りが女性ないし性別不明。

年齢層は下は10ヶ月、上は88歳で幅があるが、平均が約37歳前後。

最も感染者数が多いのがマドリード州の1656例。そして、カタルーニャ州(1406例)、アンダルシア州(498例)、バレンシア州(213例)などが続く。

そして、感染経路としては、判明している4148例のうち、3458例が「男性と性交渉を持った男性(hombres que mantienen sexo con hombres)」だ。ちなみに、このような男性を、太字にした文字をとって、HSHという。

スペインでの感染経路の約82.1%が性交渉による密着(el contacto estrecho en el contexto de una relación sexual)であり、これが最も可能性の高い感染メカニズム(el mecanismo de transmisión más probable)とされている。

世界保健機構(WHO;OMS)は、サル痘に関して、先週の土曜日、緊急事態宣言(declaró la emergencia)を発出した。そして、同性愛者(homosexuales)に性的パートナー(pareja sexual)の数を減らすよう勧告した。

こうした信条への国際機関の介入に対して、HIVウィルスの時と同じように、性的少数者(LGBTI)を悪者(estigmar)にしていると、関連団体から批判が噴出している。

日本ではまだ、感染例は2例。感染者の国籍も公表されていない。コロナに熱波。これ以上の試練は勘弁してほしい。

写真はサル痘ワクチンのイメージ画像。現在のところ、大規模接種(vacunación masiva)の予定はないが、感染者の隔離(aislamiento)と追跡調査(restreo de contacto)は徹底して行っている。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20220730/sanidad-confirma-segunda-muerte-viruela-del-mono-espana/2393182.shtml