ヒャン

(歌)日記集です

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ゆげ

8/15 ゴミ出し終わって3階まで上がりながら -- ぼろぼろの朝 湯気のあつさで誰かのためを生きるのがやになった この家が世界の果てだとしたら 全て手放して太陽にとびこむ ゴミを出したって燃えないものがありすぎる 心は踏み場がない いつかは綺麗な部屋とあたしが湯気を待つのさ  ただ待つのさ 影を見送る日がいつかは訪れる 後悔があとにたたない理由だけが突き動かす ぼろぼろの朝 湯気のあつさよ 本棚の向こうの彼を起こして ▶︎こんな歌/iPhoneのボイスメモ

    • いつも阿佐ヶ谷

      焼きたてパンの匂い 路地裏の隠れ家 通れば近道 走った阿佐ヶ谷 世界は早足 ここらで差が空く そんなに前向きには なれない朝方 忘たくはない 恋人の面影 通ればあの家 鍵を返さなきゃ 世界は狭すぎ ここに全てある 今すぐ捨てては でれない阿佐ヶ谷 世界は狭すぎ どうせまたここだろう 死ぬまで外には でれない阿佐ヶ谷 ▶︎

      • 電気製の風求め 日中に早歩き とにかく今が 過ぎれば良い  日陰でフと気づくこと そういえば、今日は日曜だ 夕方すぎの坂道を 気をつけながら早歩き どこかのカレーが うらやましい 夕風でフと気づくこと そういえば、今日はパン一個だ ベランダのゴミ 持ち出し深夜にそこまで セミの眠りを 壊さないように 夜風でフと思うこと わけもなく、会いたいな 心地よい風が 呼び起こす心内 忙しない毎日に 隠れて深呼吸 明日もどこかまで 社会の波に乗る 明日もどこかでは 風が吹いている

        • 逃げるが吉

          なんのため?と言われたら 返す言葉がない飲みの席 だれのため?と言われたら あたしのためと言えるのに やるせのない 帰り道 飛んできた矢を避ける気力もない ぶつかってこられて吹っ飛んで倒れた 泣いてしまったが心は睨んでる 力でも負ける 言葉にも負ける だから歌に逃げるあたしのため だから詩に逃げるあたしのため ▶︎こんなふうに逃げてる

          記憶になる

          変わらない風景に どれだけの記憶がある 夕焼けの微風に 思い出す食卓がある 時に胸が痛み会いたくて 時に抱きしめられ強くなれた いつまでもいつまでも 面影は手を振ってる 人は人は自然の中 そうさいつかは記憶になる 飾らない生活に どれだけの記憶がある 朝焼けのコーヒーに 思い出す父の顔 時に涙流し会いたくて 時に背中押され強くなれた いつまでもいつまでも 面影がはなれない 人は人は鏡のよう そうさいつかは同じになる いつまでもいつまでも 面影が手を振ってる いつま

          記憶になる

          サンドウィッチに挟まれたしなびれキャベツだな僕は

          (2021年7月) マイクの向こう客席側 見慣れた君がいる  笑っているかはここからじゃ 暗くて見えない 間抜けな顔 客席側 見せ付けた僕がいる 笑っているかは怖いから みたくない 嫌われたっていい 知られてないよりマシさ そう言い聞かせてせせら笑っても 情け無い、情け無い、敵わない うまい奴と君に挟まれて窮屈だ 情け無い、情け無い、甘えたい サンドウィッチに挟まれた しなびれキャベツだな僕は 的外れの生産者が 「今年は不豊作」と言う 楯突きたいけど それじゃもう君

          サンドウィッチに挟まれたしなびれキャベツだな僕は

          あんたも大人になんねんな

          きっといつまでも18禁の 暖簾はくぐれやしない きっといつまでも一人で 焼肉行く勇気はない 友は一人 また一人 母になり 父になる あんたも あんたも大人になんねんな きみはいつから 18歳を大人のスタートと間違えた 気づけばいつも一人きり 宅配のピザすら食べれない 師は一人 また一人 海になり 空になる あんたも あんたも大人になんねんな あんたも あんたも大人になってんな ▶︎こんな歌になった

          あんたも大人になんねんな

          ほんと

          一目散にペダルを漕いで 向かうのは暖かなホーム 生まれたことを喜べる場所 二つある帰るホーム 手のなる方へ向かうこと 勇気がいつもいるけれど あなたたちの声の方に いけば幸せだとわかる 一目散に ペダルを漕いで 風より早く進む あなたたちの声がうかぶ それだけが今日のホント 迷いだらけの毎日で 手のなる方に進むけど 鳴らしてくれる人がいないとさ ほんと、ありがとね ▶︎こんな歌になった

          今月の給料を考えて 電卓アプリを閉じため息 youtube流れるカワウソの動画 どうにかなるかーと、根拠もなく 明日は明日の風が吹くなら 私は私の息を吐く こんなにも愛しているのにね 伝統は虚しく守れない 隣には君がいてこの命があるのに どうにもなれずにただ「二人」 明日には明日には風が吹くから 私は私をその日まで 変わるかもしれない 変わるかもしれない 風車にはなれて 歯車にはなれない 明日は明日の風が吹くなら 私は私をその日まで 2023.02.25 あとがき)

          クマ

          目の下にクマを描くのが かっこいいと思っていた 寝てないように見せるのが かっこいいと思ってた どれだけ必死になっても もうコンシーラーじゃ消えない 言われずとも書かずとも クマは増えていく 友達がいないほうが かっこいいと思っていた 人と距離を置いて見せるのが かっこいいと思ってた どれだけあの日を願っても もう彼女には会えない 言われずとも経たずとも 別れは幾度とある 師は海となり空となり あの子は父となり母となる 焦らずともいずれ、いずれ 僕らも辿る道だろう

          ラッキーストライク

          東京行きのホームは 依然僕らを待たない 自由席だからと いつまでも空いてるような世界じゃない まあ直ぐに会えるさ 僕らもう大人だし まあまた会いに来るさ 未曾有の事態なんて滅多にないから ラッキーストライク 去り際にくれた小さな箱 東京じゃどこも吸えんのよ 東京行きのホームは 自然と遠くなっていく 自由席だからか 気づけばドアの前立っている 真っ直ぐに歩けば僕ら同じさ まぁまた会いに来てよ  未曾有の事態なんてあるわけないから ラッキーストライク 桜も見れない今年の

          ラッキーストライク

          とても綺麗な星

          それはとてもぬるい缶ジュース 夏の嫌われ者みたいな人 こんな夜には似合わない けれど甘さだけ持ち合わせてる それはクリームのないオレオ 二人をいま何と呼ぶのだろう こんな夜には似合わない けれど外から見たらわからない うまくいかないな 意外と伝わらないな 言葉にしないとだめなんだろうな とても好きなこと それはとても綺麗な星のよう 夏の都会には現れない こんな夜にも似合わない けれど一番星だと思う うまくいかないな 1番わかっていたことだけど 言葉にしたら変わるかな

          とても綺麗な星

          山手線

          またねと言われたから 仕方なくまたね 再び重なるのか 神さえしらない 今日は内回り 船を漕ぐ山手線 今日は内回り 君の夢を見る またねと言われたから 仕返しでまたね 再び会えるものと 思ってるばちあたりめ 今日は外回り 次を見る山手線 今日は外回り 君ではない誰かへ 今日は内回り 船を漕ぐ山手線 今日の内回り 君の夢を見る、ぐるぐる 今日は外回り 出会いは終わらない 2023.07.11 ▶︎こんな歌になった https://on.soundcloud.com/gw