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『第5弾』「グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界」クラウス・シュワブ、ティエリ・マルレ共著を読んだ。

第5弾は、今まさにワクチン接種が普及し、その幕開けが近いとされるアフターコロナに関する著作。
クラウス・シュワブ、ティエリ・マルレ共著の「グレート・リセット ダボス会議で語られるアフターコロナの世界」を読んだ。

今回のパンデミックで、私たちは、専門家は、「専門分野」の専門家であることが改めて分かった。

“大半の専門家が究極的にどんどん狭い領域に押し込められていく。物事を一歩引いて眺める視点を持てない。”

と著作で指摘されているように、全体像を見る目が政策決定者には絶対的に必要になる。それが政治家の必須条件だ。

今後の世の中の流れは、今までの小さな政府から大きな政府へと移り、優れた政府かどうかが私たちの生死を分けるという。
産業は、今までの過度な効率化からレジリエンス(適応力)が求められ、株主中心主義からステークホルダー(株主・社員・社会)中心の経営へと移行する。

ポストコロナでは、人々の価値観も大きく変わり、物の消費よりも自身が受けるサービス(医療・教育・住居や環境)が幸福かどうかという物差しになるという。事実、ニュージーランドでは、幸福予算という枠組みができた。

そのような中、巻末で筆者は日本を紹介する。消費主義的社会から、自分らしさや生きがいの追求、そして森林浴など自然との共存などの質素的ライフスタイルをすでに実行している国として。
ジャパニフィケーション(日本化)という流れは、ポストコロナのモデルになりえると紹介し、筆をおく。

私は、この巻末で日本を紹介した締めくくりを読んで、ポストコロナの世界は、日本の伝統的社会的価値観にかなり近い社会になるのではないかと思った。ステークホルダー主義も、近江商人の「三方よし」の精神だし、自然との共存も本来日本人が大切にしてきた精神である。

著者もコロナ前と全く同じには戻らないだろうと言う。
その時私たちは、今後、どういう社会の在り方・生き方をしたいのか今からしっかりと軸を定めておく必要がある。


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