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金融事務職のキャリアアップ転職サポート〜鳥の目をもつ

ここでいきなり質問です。

あなたは木こりです。

あまりにも巨大になりすぎた巨木を切り倒す必要があります。

あなたならどうしますか?


【図1】巨木を正面から捉える

実はこういうケースってビジネスのシーンでも数多く目にする場面だと思います。

「〇〇さん、このメールに書いてある内容をうまく処理しておいてください」とか、

「〇〇さん、■■社さんから連絡が来たのでよしなに対応してください」とかとか。

それだけの情報では一体どうやって対応したらよいか分からないですよね?

うえの木こりで言えば、「どっちの方向に木を切り倒すべきか」が分からない状態に酷似していると思います。

こういうケースに出くわす都度、いちいち周囲の人に「どこに切り倒すべきか判断をお願いします」とか「指示してください」では木こりとしていつまでも独り立ちできません。

そんなときは「鳥の目(鳥瞰)をもって目の前の事象を捉える」ことを意識して欲しいと思います。

つまり、どういうことか?

以下の絵のように物ごとを捉えてみることを意識してはいかがでしょうか?

【図2】木だけではなく木の周辺を鳥の目で見る

一枚目の絵のように木こりの目線でものを見てしまうと、その周りに何があるか把握することができません。何も確認せずに右へ木を切り倒してしまえば道路を塞いでしまうかもしれないし、後ろに倒せば家を潰してしまうかもしれません。

ですが、ご自身が「鳥」になって目の前の「木」だけでなく木の周りの環境を見る意識を持つと、この場合もっとも安全なのは左方向に木を切り倒すことだと把握できるかと思います。

ビジネスのシーンに置き換えてみれば、目の前の業務(木)に目を塞がれることなく、「この業務(木)は全体のどこの部分を担っているのか?」「この業務(木)とその他のパーツ全体が目指していることってなんだろう?」「この業務(木)の後続の手続きはどうなっているのだろう?」と考えることでもっとも安全に気を切り倒す方法・方向が自ずとわかってくると思います。

金融機関のマニュアルは「目の前に木が現れたら左に切り倒す」ということまで教えてくれてしまっているので、実際にその通りに処理をすれば問題なく物事が片付いたと思います。

しかし、なぜ後ろや右に木を切り倒してはいけないのか?なぜ左に木を切り倒すのが一番良いのか?ということまでを含めて考えることを求められてはいなかったため、事務職からキャリアアップの転職をしたかたのうち、転職後の業務で苦労している人が相当数いるのだと思っています。

外の企業で求められているのは「目の前の木だけでなく全体を見通すこと」。

そのうえで「どの方向へ木を切り倒すべきか自分で判断すること」が求められています。

これはどんなにベーシックな業務でも複雑な業務でも基本的な構造は変わりません。

まずは身近な業務から全体感を意識して木を切り倒す訓練をしてみて欲しいと思います。

要は問題を点で捉えるのではなくて、面や立体、はたまた時間軸をもって把握することがとても重要です。

みなさんのお仕事の一助となれば幸いです。

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