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わが家の光熱費事情、振り返りとこれから。

先月、エネルギー供給会社の契約を「GreenChoice」から「Vattenfall」へと切り替えた。

利用しているオランダの家計アプリ「Dyme」には家計の無駄を減らすための提案や、面倒な各種解約の手続き代行などの機能があって、光熱費についてもベターな料金プランが出てきたら提案するよう設定しておいた。

3月頃にガス価格が下がり始めたとのニュースを読んだと思ったら、4月になってDymeから「ついに光熱費を削減できるプランを見つけました!」とのお知らせがメールできた(ちなみに、こちらの確認手続きをふまずに、自動的に「切り替えておきました!」的な内容のメールだった)。

内容としては:

📜 現在の月額費用:Greenchoice  €308.00
📝 新しい月額費用: Vattenfall  €269.32
💰 合計: €464.16 を節約できます

とのことで、解約手続きは新しい契約先が勝手にしてくれるし、Vattenfallとの契約内容も変動価格プラン(Variabel)だったので、いつでも他に良いのが出てきたらキャンセルできるしと思い、そのまま流れに任せて契約を切り替えた。

2021年-2022年の光熱費まとめ

ただ、切り替えるとなると、旧プロバイダーからは光熱費の精算額が届くということになる。これまで支払ってきた月々の料金と実際のトータル使用量を比較して、支払いが多ければ返金(2021-2022は、€150 の返金だった)、支払いが足りてなければ追加請求。

もちろん、今回(2022-2023)は後者で、合計 €963 の追加請求があった。

概ね予想通り。だって昨年の光熱費の高騰は、まともに直視し難いほどに凄まじかった。それまでは、デジタルメーターからガス・電気の使用量を日別・時間別に表示してくれるアプリをチェックするのが半ば私の趣味だった。でも、いくら光熱費の節約を心がけて生活しても(ダイエット中に体重が落ちていることを期待して体重計に乗るようにアプリを開いても)、単価の値上げ幅が大きすぎるから焼け石に水。アプリをチェックするたびにガッカリさせられ続けたので、そうでなくても憂鬱なオランダの冬にこれ以上落ち込むことはもうやめようと、アプリを閉じた、そんな昨年末。

あれからおよそ半年、光熱費の精算額も明らかになったので、ついにパンドラの蓋をあけて(アプリを開いて)、諸々どんな感じだったのかを見直してみた。

結果的に、

・使用量は、節約を心がけた成果は多少あり、前年度比で約8%減(ガス:-12%、電気:-5%)
・対して年間光熱費は、前年度1,720€に対して、今期(計10ヶ月)は3,228€
・月額にして比較すると、前年度に対して2.25倍の上昇

となった。
前年度は月額140€だったのが、昨年8月からこの5月までは月額323€。昨年度末の政府からの光熱費補助を差し引いてこの額です。

まぁ、ニュースを見れば、光熱費が月500€、700€にもなる家庭もあったそうだから、妥当なところなんだろう。

固定価格契約プランが戻ってきた(半年・1年・2年・3年)

さて、ガス市場価格が落ち着きを取り戻したので、ついにこの6月からエネルギー会社各社が固定価格の長期契約プランを出しはじめました。

早速、価格比較をしてみると、なんと、切り替えたばかりのVattenfallの変動価格プランより安いではないか!変動価格プランは現在の市場価格を反映した一番コンペティティブな価格のはずなのに・・この6月から長期契約の途中解約にかかる違約金が上がることになったので、それもあってなのかな?

・このまま変動価格契約でしばらく様子をみるか?
・固定価格の長期契約に切り替えるか?
・長期契約として1年なのか、2年なのか、3年なのか?

数日悩んだ末に、結局、「Eneco」の3年契約に切り替えた。固定価格の単価にわが家の使用量をかけると、月額は200€との見積もり。

違約金の問題もあるし、もうしばらく市場の様子を見てからでもいいかなと思いつつ、夏休みが明けて秋冬の到来を感じ始める頃では遅い気がした。記憶では、2022年はまさにその頃には固定価格の長期契約は結べなくなっていた。この暑い時期にこそ、さっさと切り替えておいて、心配を取り除いておいてしまった方が良いように思える。エネルギー価格の上昇前の値段に比べれば、それでも約1.4倍だけど、そのぐらいなら節約の効果も感じられるだろう。

まとめと考察

前回(2022 夏)は一年間の固定価格契約が、まさに価格上昇のタイミングで切れてしまい、3年にしておけばよかったと本当に後悔した。インフレは今後は多少はマシになるかもしれないけど、大きな傾向としては続くんではなかろうか。戦争もしばらくは収束しなそうだし。

まぁ先のことは分からない。未来への見通しを立てるのが難しい昨今だからこそ、せめて光熱費ぐらいは、この先3年間の支払額に目処を立てておきたい。それに、2024年には価格上限の設定も撤廃されるらしいから、一年契約じゃあまり意味がないだろう。

昨年は、小規模のエネルギーサプライヤーの倒産も出て、そういうとこと契約していた人は新たな乗り換え先を探すのに苦労していた。大手の「Eneco」で3年間、妥当な判断な気がするんだけどどうだろう。

この判断が吉とでるか、その答え合わせは3年後ってことで。

エネルギーの使用量を減らそう

そして、いずれにせよ、エネルギーの使用量をこの冬も減らしていきたい。床断熱の工事の見積もりを半年前に取って、結局やらなかったんだけど、それも再度検討してみても良いかもしれない。

Den Haagの市役所はエネルギー削減施策として専門家による家庭訪問型のコンサルテーションを無料で実施しているので、それも申し込んでみるか。

あとは、家族みんなの平熱を上げるための運動も積極的に取り組みたいと考えている次第。

家計も節約できて、健康にもなれるのであれば最高だし、エネルギーの奪い合いはこれからも続くだろうから、そこへの依存度はできるだけ低く暮らせた方がいいなと思う。


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