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朝までおじさん

タイトル見た瞬間
ちょっと卑猥に聞こえません?

先日訪れたお洒落カフェの隣の席にいた大学生3人組が話していたんです。

勝手に聞くのは悪いと思いましたが、

随分な大きな声と会話の中に何度も登場してくる

「朝までおじさん」

という言葉にどうも反応してしまいました。

皆さんもたまたま入った喫茶店やカフェに座ったとたん、隣から聞こえてくる会話に気になっちゃったり、混ざりたくなったことの1つや2つあるのではないでしょうか。

良く喫茶店やカフェに行って思うんですけど、、
なんで大抵の人たちはあんなにも大きな声で会話をできるのでしょうか。
聴きたくなくても自然と耳に入ってきてしまうのがまた厄介です。

ただ先日無意識のうちに入ってきてしまった「朝までおじさん」という言葉を聞いて依頼、グーグルで検索してしまう程興味を持ってしまったのは事実です。

ちょうど可愛いラテアートがされたカフェラテをゆっくりと飲みながらボーッと壁に飾られた個性的な絵を見つめていた頃。

若い大学生くらいの男女3人組が隣の席に座ってきました。
(おおー!三角関係か!?などと心の内は勝手に盛り上がっていたのは内緒ですが...)

注文するかと思いきや
その中の少しビジュアル系な格好をした(黒い革ライダースに指輪を両手につけ、髪型は黒のショートカット)彼女が見た目は童顔で下手したら高校生くらい。タバコを吸いながら
「ねーねーこないだ朝までおじさんがさー!」と。

「!??」

まあまずこの言葉を聞いた瞬間私の頭の中は、
きっとこの彼女には朝まで一緒にやる事をやって、おいしいごはんを奢ってくれて、欲しいものを買ってくれる、いわゆるパパ的な存在の人がいるのだろうと思っていました。

しかし、隣で聞き耳を立てていると、、
何故だか何もしないらしいとのこと。

手も出して来なければ、童顔の彼女に触れもしない。
ただ朝までひたすら隣で会話をするだけとのことだ。

今この世の中にこんな純情なことがあるのだろうか。

ただでさえ、若い女子とおじさんという組み合わせだけでも何か身体の関係が含まれての付き合いなのだろう。とほとんどの人が思うのではないだろうか。(独断と偏見です。)

しかし、この彼女の発言の言葉の中には「お腹が空いたらどこかに食べに行くけれど、後はまったり会話しているだけ。」

それこそ彼女という存在がおじさんにとっては朝まで一緒にいてくれること。
会話をしてくれること。
それだけで心の癒しになっているのではないかと思う。(あくまで推測です。)

もしかしたらこのおじさんは
とてつもない病を抱えているのかもしれない。
もしかしたら
リストラに合って毎日過ごすのがやっとなのかもしれない。

ただ1つだけ言えることは
この童顔の彼女はおじさんの名前も身分も知らないってこと。

だから「朝までおじさん」と呼んでいるらしい。

1週間に3回は会うとのことだが
そんな2人の純情でフラットな関係がまたお互いの何か惹きつけるものを形成しているのではないかと思う。

#カフェ #見知らぬ人 #朝までおじさん #大学生 #コラム #エッセイ #喫茶店



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