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日本が持つソフトパワー的な何か

本職のコンサルティングとは無関係ではないのだが、社外の団体が主宰する、日本という国の未来を考える研究会に参加している。

世界に日本が何ができるか、その源泉は何で、どのように付加価値をもたらし、新たな国際秩序形成においてどういう力をどれだけ及ぼして、日本の国際的な位置付けを確固たるものとし、結果として日本国民が幸福になるにはどうするか、というテーマであり、自ら志願して参加させていただいている。

この研究会設立の背景には、米中露といった従来からの大国の存在に加え、欧州連合という枠組の変化、中東、アフリカ、南米での政情不安や経済危機、フラット化するどころか多極化しつつも第二次大戦後の枠組が依然根強く残る中、明らかに日本の地位は低下の一途をたどっているという強烈な危機感がある。

このような状況に置いて、日本が行使できまた行使すべきは、経済力という指標や軍事力という力の行使ではなく、ジョセフ・ナイの言うソフトパワー的な力ということになるかもしれない。

あるいはソフトパワーの定義そのものではなく、この研究会で新たに定義することになるかもしれない。

既にGDPや軍事力や科学技術力のみならず国力を測る指標は多々あるが、既存の指標ではなく新たな指標の定義も必要であろう。

観光立国とか、アニメやゲームといったもので日本の価値を示していこうという落としどころでもない。

では何か。

次回は、官僚、学者、経営者、そして地域創生に携わる方などが、それぞれの多様な視点でアイデアを各自メンバーが持ち寄る会合だ。楽しみだ。

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