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映画 Wish ウィッシュ ディズニー最新作を観て(感想)

きっかけ

11月24日金曜日の午後。予定が早く終わり空港から市内に戻っていたところ、ショッピングモールに立ち寄った。ちょうど雨も降ってきたので、雨宿りがてらスーパーでも覗こうかと思ったからだ。トイレを探していると最上階のシネマにたどり着いた。スケジュールのデジタル看板に視線を向けると、wish が目に入った。よし、観よう。

キャラメルポップコーンの大箱とドリンクを抱えてシアターに入ると、誰一人居てなかった。一人でこの壮大なスクリーンを楽しもうと決めた。
- 鑑賞後、ロッテントマトを開く。無駄に厳しいコメントが目に入った。そう24日は上映開始日だったのだ。そして何かの縁を感じたので、初めて Noteを利用して書き表してみようと思った。

あらすじ

公式の情報を抜きに、ただ映画を観て得た情報をもとに書いていく。

舞台は様々な場所から集まった人々が暮らすRosas(ロサス)という街。この街では18歳になるとある儀式に参加する。その儀式とは、自分の wish(願い・お願いごと)を、街の王であるMagnifico(マグニフィコ)に託して城の中で保存してもらうのだ。そしてマグニフィコは月に一度?、民の中から一人を選び、その者のwish(願い)を叶える。民衆は願いを叶えてもらうことを楽しみに暮らしているが、自分が王に託した願いが何なのかは、残念ながら忘れてしまっている。
主人公はロサスに暮らす Asha(アシャ)である。アシャは17歳の少女で、wishを捧げる儀式が差し迫っている。

最初は不思議だけど目が慣れてゆく作画

ここからは、個人の感想を書いていく。今回の作品は、よくある3Dのデザインでもリトルマーメードのようなセル画でもなく、クラシックなキャラクターデザインと3Dの背景が一体化したような独特な作画が特徴的だった。最初の街紹介のシーンでは、デザインにチープな印象を感じた。その後すぐに目が慣れると快適に感じた。これからこのハイブリッドスタイルが、ディズニークラシックブランドのデフォルト作画になっていくのでは?

パレスチナとイスラエル

ロサスの街の様子が何故だかパレスチナとイスラエルの理想郷のように感じた。実際、正式にそのような意図は全く込めていないと思う。でもそう感じた。パレスチナもイスラエルも一緒に平和に暮らしたら、ロサスのような街になるのではないか。wish - 

多様な曲調

現代ミュージカルの模範のような曲で構成されていた。中でも気に入った曲を紹介する。

Welcome to Rosas
ディズニーの法則が守られている街の紹介曲。モアナで言うところのWhere You Are で、アラジンで言うとOne Jump Aheadかな。

This is the Thanks I get?!
ビートルズのSomethingのようなうねったストリングスが癖になる。

I'm A Star
軽やかなナンバーで現代ミュージカルの模範のような曲。都会的な曲調と、深夜の森の中という対比が面白い。

This Wish (Reprise)
来るぞ、来るぞ、来るぞ、来たー!の感情を楽しめる。ぜひ映画館で映像と一緒に楽しんでいただきたい。

雑に感じたところ

おばあさんとおじいさんを島流しにしたシーン。戦いに行くから二人をどこかに行かせたい気持ちもわかるけど、もうちょっと違うプロットがあってもいいかなと思った。

Starについて

Star(星)というキャラクターが登場する。地球上の生物とはほど遠い外見であり、今までのディズニークラシックでは見なかったタイプのキャラクターだ。

なぜこのデザインになったのかというと、ディズニークラシックのお約束である「魔法がある世界」のルーツを、地球上の誰かや何かにするのを避けたのではないかと思う。ある一つの宗教的な解釈にはまらないように考え尽くされた結果なのではないか。そして人間誰もが壮大な存在と認識している、空中の「星」に、その役割を任せたのだ。

そしてディズニー映画になぜ人間と、魔法使い、そしてヴィラン(魔女)がいるのか。その誕生がこの wishで明らかになったと言える。

ちなみにこのStar、カービーのエアライドを連想させられた。エアライド部分とカービー本人を足して二で割ったデザインが、この Starであるように見えるのだ。
もし本当にその影響を受けているのであれば、日本のコンテンツ文化は本当に大したものだ笑

民衆の力

そう、どんなに強力なパワーでも民衆の力には敵わないのである。増税、広がる格差、治安悪化、教育水準低下、日本の民衆ももっと下から声を上げよう、そうすれば世界はきっと良くなる。

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