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いまの時点ですこしだけ安全ではたらきやすい場所をとりあえずさがしてみた


はじめに

 両親の世話でなかなか叶うものではないが、しごとのしやすい場所へのひっこしにどのくらいかかるものかメリットとデメリットの両面からかんがえつつさがしてみた。

きょうはそんな話。

ある経験から

 「もっと拠点を街に移すとしごとがはかどる。」いつもそう思いつつ実行に移せないままでいる。そうこうするうちに両親の世話がだんだんと増えてきた。家族ともども、まわりの方々のさまざまな支援やサービスを受けつつ。

とはいっても土石流やがけくずれにおびえる家族も心配。すぐにでもよそに出ていきたいそうだ。この家は新築で建てたのちにそれらの危険エリアに指定された。

これらの災害の規模感がわからず、あるご縁で林野庁の防災をまなぶ行事で被災地の見学の機会をもてた。専門家の方々の説明やみずからも被災された地域の自治会長さんのお話を聞かせていただいた。

それは想像を絶するものだった。まずは山のほうにむかい手を合わせた。「二度とあってはならない。災害はいつでもやってくるのでそなえは万全にしたい。」とのお話。

谷あいの集落のほとんどの家屋がながされ土砂がそこを埋めていた。もとの集落の規模はわたしがすんでいる地区とそれほど変わらない。横を流れる小川もほぼおなじぐらい。もともとそうした危険な渓流に指定されていたそうだが、これほどの規模で起こるとは…とおっしゃっていた。

この経験から、いま住んでいる場所に家を建てるべきではなかったといまさらながら思う。心配の種のあるままでは心底安心して眠れない。ここ3年ほど毎年「数十年ない雨」が予想される場合には、両親を連れて家族ともども降水帯にかからない遠くの宿泊施設へ避難している。たいてい前後の天候のずれを見越して2泊3日になる。費用はかかるが4人のいのちには変えられない。

まだ働かないと

 そしてしごと。行き来に車でながいときは2時間半往復する。遅くなると帰りは高速道路をつかうことも。これはそろそろ考えないといけないなあと感じる。学習サポートのエリアを広げようとすると、ご自分から動きづらい方々が多い。

サポート側、つまりわたしが移動しがち。そのため相談の多い街のほうで拠点をみつけ、ほぼ持ち出しでなんとかサポートする。そこを1日に2か所ほど移動して学習をサポート。

なかにはそうした拠点がなかなかみつからずに、数か月間、晴れた日に公園のベンチでハンデをもつ生徒さんの大学受験の学習サポートをしたことも。体調のよい日にむかう学校(単位制)のちかくの公園。これはなんとかしないと半年ほどかけまわり、さまざまな方々に世話していただいたにもかかわらず、みつからずにこんなことに。

これではいけないとうごきはじめ、いろいろなところへ相談、なんとか拠点を3か所ほどほとんど無償にちかいぐらいで世話していただけた。

それでもやっぱり家賃を払ってでも拠点を確保したいし、移動の時間をけずりたい。その分をサポートやほかのしごとにつかいたい。

ある場所で

 そこでそんな恒常的拠点にむく不動産をさがしてみた。きのうそれにかなう、職住合体でその一角を活動の中心にできる好適の場所をみつけた。ここならばいますぐにでもひっこせる。両親の世話にもむしろ便利かも。受けている支援サービスに支障はない。すでにさがしはじめて1か月ちかく。ようやく見つかったなあ、ここを拠点にして…と想像が広がる。

おわりに

 ところが。念には念をいれようとみつけた個所の災害マップをひろげた。すると…。なんと危険箇所の網かけエリアにはいっていた。がっかり。一見するといい物件なのに、どおりで格安なはず。

これではいまと変わらない。またいちからやりなおし。予定より費用はかかりそうだが、さらにさがしてみよう。すこしだけみつけるコツがわかりはじめたのでそのうち最適の場所にいきあたるのではと思う。


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