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【独白】喜びは2倍に悲しみは半分に

「ねぇ 僕の悲しみは何処へいったの?」

あぁ 嘆くなかれ
また 新しい悲しみが生まれてしまう

君の悲しみは君のもの
わけたところで 君は1のまま

誰も盗みやしないさ
君の心
誰も盗みやしないだろう

君が私に分けてくれたなら
そう もしも分けてくれるのならば

君は1のまま
私は1になるのだ

私は君を盗みやしない

君が私にわけてくれるのならば
喜びも悲しみも1+1になるのだ

なんと複雑なことだろう
2ではなく1+1だ

君が私に分けてくれるのならば
喜びも 悲しみも
君が1で
私が1だ

そうだ なんということだろう
どうか私を許してほしい

君の喜びも悲しみも
半分にしてしまう私を許してほしい

ただ 願わくばわかってほしい
私のわがままを聞いてほしい

君の1と私の1が違うということを

「ここへ ちゃんとあるよ」