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陰陽五行論現実応用所感①甲の方の教育、コミュニケーション

 算命学でクライアント様の宿命を拝見するときに一番最初に注目するのはその方の天中殺グループ、そして次が日干。
 日干とは、その方のこころそのもの。そして、誰しも甲乙丙丁戊己庚辛壬癸という自然現象10種類のどれかの日干をもっています。
 
 たとえば癸の方=水性の陰たる雨や小川の方。知的で品格のある方。
 たとえば庚の方=金性の陽たる鉄鉱石の方。勝ち負けにこだわり、一直線に素早くすすむ方。
  この日干、そして日干をベースとする六文字プラス下の漢字9文字、そして天中殺を総称して『陰占』と呼びます。
 この陰占とは、その方の肉体、無意識をあらわすエネルギーの記号であり、もっとわかりやすくいうならば
『周りの方からみたらこうみえる自分』というイメージでしょうか。(ただし個人差はあります)


 今回は、この日干『甲』の方のことについて実例
所感として書いておきたいと思います。

 甲、それは自然現象にたとえるならどっしりとした大樹。自立しており多少のことでは倒れない。しかし、成長までに時間がかかる。。。こういったイメージでしょうか。

 以前ですが、職場でわたしの業務を甲の後輩に引き継ぎ、また同時に別の業務を甲の先輩からわたしに移行する、ということがありました。

 まず、甲の後輩に引き継ぎをして感じていたこと。
 全体像をまず伝えてから個々の業務を教え、あとはマニュアルをわたし、ゆっくりでもいいから自分でやって慣れてもらう(過度な干渉はせず見守る)、わからなかったらいつでもきいてね、というスタイルをとりました。結果、思った通りに傍目から見るとマイペースで自分の力でやりとげたい甲らしさ強めでしたが、その方の素直な性格もありわりと早く業務を習得されていました。
 次に甲の先輩から業務を引き継いだときのこと。
 その方は甲の中でも『甲戌』つまり天才と言われる頭の回転の速い方。
 このタイプの方は教育者にむいており、元々甲であるから、自立していて(無意識のうちに)厳しく人を育てるのかもしれません。
 このときはたまたま時間があったから丁寧に教わったものの、それにしても業務初心者とわかっている私にわりと専門用語だらけで、しかも向こうのペースで伝えてくるから理解が追いつかない。。。そしてざっくり一回教わったらはい自分でやってみなと。。。。。わからないところは都度ききかえし補完(※まあ、ここに関しては日干だけでなく、環境や価値観の営業もあるかもしれませんが)。そして、積み重ねの人のごとく、教え方も1からゆっくり順に、、、という感じだったのですね(最初に大枠、全体を掴みたかった自分としてはちょっと、、、という気持ちでしたが堪えました)

この2人の事例で感じたのは、甲の方は自分が自立しているがゆえに、他の人にもそれを求めるのかもしれないな、ということ。(※よしあしではありません)
 また、甲の方に性急さやユニークな発想を求めるといらいらするでしょうし、その意味でも日干の影響の強さを感じた次第でした。本当に人それぞれ、タイプを見極めてコミュニケーションとることが大切だなと。

 
 尚、今回は日干を例にしましたが、算命学、陰陽五行論という体系においてはそれだけでなく様々な技法で人をみます。たとえばコミュニケーションにおいては、宿命の命式表の9マスの陽占、という図をみるのですが、この図だけでも最低5.6パターン、、いやまだまだたくさんの見方があるくらいです。そしてそれらは、帝王学の学問という二つ名にふさわしく、強力なツールです。

 今回の例はそのほんの一端です。

 陰陽五行論、算命学は奥が深い学問であり、その学理を現実に生かすこともできるかと。(私やまだまだですが)。
 ご興味、ご縁のある方はぜひ学びに踏みいられてみてくださいませ。

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