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ロジカルシンキングの基本「因果関係」

本日はロジカルシンキングの基本について解説していきます。

横文字のロジカルシンキングと聞くと、何となく難しいイメージがあったり、コンサルティング業界の人が頻繁に使っているイメージがある方も多いかもしれません。

しかし、本来、ロジカルシンキング=論理的思考能力は、すべてビジネスパーソンに必要かつ実際役にも立つスキルです。もちろん、資料作成とも切っても切れない関係のスキルですし、論理的で理路整然とした資料は理解しやすいです。

それでは、はじめましょう

ーロジカルシンキングはなぜ難しい?

ロジカルシンキングを難しくさせている要因はいくつかあると思います。

要因その1:日本語で記載されているから

文章は(ここ日本であれば)日本語で記載されているため、論理は破綻していても、日本語という"言語"自体は何となく理解することができます。

日本語として理解できる文章=論理的に正しい文章であると人は錯覚してしまいます。

要因その2:学ぶ機会がそもそもないから

正直、ロジカルシンキング学ぶ機会は少ないかと思います。大学の講義では例えば、ビジネスのロジカルシンキングと似ている学問として論理学という講義があり、私も数コマ程度は受けたことはあるのですが、学部レベルで深く学ぶような機会はほとんどないと思います。

ロジカルシンキングをそもそも学んだことがないのですから、できないのはある意味普通のことですね。

要するに・・・

他にも色々な要因があると思いますが、つまるとこ、ロジカルシンキングを学んでいない=難しい=できないわけです。

逆に言えば、きちんと学習して練習をすれば、誰でもロジカルシンキングはできるようになると言えます。

原因が分かれば、対策は容易です。
これから学んでいきましょう!

ー因果関係

論理的であるということは、そもそもどういうことでしょうか?

論理的であるということは、原因と結果が結びついていることです。

これを因果関係と呼びます。
具体的な文章例で説明すると以下のような文です。

〈例〉(原因)勉強したから、(結果)ITパスポート試験に合格することができた。

ー前後関係

一方で以下のような例文では、因果関係があるでしょうか?

〈例〉ITパスポートに合格した。次に簿記の試験に合格した

ITパスポートという情報システムの試験と、簿記という経理の試験は、基本的には問題や試験内容は全く異なると言ってよいでしょう。

ITパスポートの勉強をどれだけ頑張っても、簿記試験の点数が直接的にあがるとは言えませんね(※その人は勤勉だとは思いますが)。この文には、因果関係はありません。

ITパスポート試験を受けて、次に簿記の試験を受けた・・・このような時系列の順番だけがわかる文は、単なる前後関係です。

ー相関関係

因果関係と似ているものに、相関関係があります。

統計の用語ですが、2つの事象が同じような動き/傾向をしていることを相関関係があると呼びます。

文章でいうと以下のようなものです。

〈例〉ITパスポート試験の点数が高い人は簿記の試験の点数も高い

私が作った架空の文章ですので、実際、統計的に相関関係があるか不明な点は置いておき、ITパスポート試験の勉強をするということは、少なくとも試験や学習をある程度勤勉にしているということで、同じように点数が高い傾向があるでしょう。

しかし、前述の通り、ITパスポート試験の勉強をしたからと言って、直接簿記の試験の点数があがるということはありませんので、因果関係があるとは言えません。

2つの点数が同じような傾向をしているだけですので、この文は因果関係はなく相関関係があると言えます。

(※なお、相関関係もありかつ因果関係もあるというケースも普通によくあります)

解説まとめ

ーまとめ

因果関係、前後関係、相関関係・・・今回の例は簡単過ぎたかもしれません。

しかし、これが実際のビジネスの複雑なシチュエーションの中で出てくると本当に難しくなるのです。

〈例〉広告を配信したから売上が上がった。

文章例だけ見れば、因果関係だと思うことでしょう。

でも、実際のビジネスの場では、広告を配信した時間が良かったのか、ターゲットやクリエイティブ内容が良かったのか、実際には調べないとわかりません。
あるいは、製品がそもそも良かったから広告関係なく売上が上がることだって普通にあり得ます。

そういったことを勘に頼らず、論理的に考えることができる武器、これがロジカルシンキングなのです。(ほら、大切ですよね?)

以上です。

ありがとうございました。

※本日の資料(pptファイル)はポケプレからダウンロードできます。


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