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焼き芋とバター、赤貝の握り、猪と牛肉のハンバーグの日。

朝起きて、昨日の夜にオーブンで焼いておいた鳴門金時を冷蔵庫から取り出しレンジで少し温め、有塩バターを添えて簡単な朝食。来月前半に元々ソウルに行く予定が入っていたところ、急遽後半に台北にも行くことになり、ホテルやレンタルwifiの手配、あとはこの五年くらい行っていなかった台北の最新事情を色々と調べたりするうちに、気付けばもう正午前。洗濯物を干してから、お昼を食べに一旦家を出る。

電車で清水五条駅まで行き、少し上がったところにある「喫茶noho」で珈琲を飲んだ後、午後一時頃「きし鮓」に入り、いつものようにおまかせ握り10貫を注文。温かい緑茶を飲みながら待っていると、ご主人が赤貝をパンっと叩く音が店に響いてお腹が急に空いてくる。きりっとしたお寿司を美味しくいただいた後は、来月ご主人が出場されるという京都マラソンの話でしばらく盛り上がった。実際に出たことのある東京の友達も言っていたけど、京都マラソンは有名な観光地を無理やり組み込んだアップダウンの激しいコースらしく、体力の消耗が半端じゃないらしい。私は走るのが苦手で、大人になってからはほとんど走ったことがない。そんな私が一度だけ自分からランニングしようと思ったのが、十年前の旅先のワシントンDC。当時まだ日本版のNetflixが始まる前にネットで観ていた「House of Cards」の中で、ロビン・ライト演じる大統領の妻クレアが心身ともに自分を保つために毎日走る姿が格好良くて、DCに来たついでについその気になってしまった。でもそれ以降一度も走っていない。

お寿司を食べた後、京阪電車に乗って出町柳駅で降り、駅前のジャズ喫茶「LUSH LIFE」でしばし事務作業。柑橘の酸味の効いた柚子湯を飲んで気を巡らせてから家に帰り、キッチンで中国語のPodcastを聴きながら、フードプロセッサーで猪肉と牛肉を3:7の割合で挽き、炒め玉ねぎ、パン粉、豆乳、ナツメグ、胡椒、塩を加えて混ぜてハンバーグの形に整形し冷蔵庫に入れておく。最近中国人の友達とよくする話だけど、これまでにない勢いで日本に移住する中国人富裕層やエリート層が増えている割に、彼らが実際に生活する上で足りないものがまだまだ多いらしい。確かに日本人の私が思いつくだけでも、朝早くからやっているお粥屋さんや包子屋さんがビジネス街に皆無だし、パンデミック前に比べたらマシになっとは言えまだまだ「外売」(テイクアウト)出来るものは限られている。他にも彼らのニーズに応えるレベルの月子中心(産後ケアセンター)もまだ日本にはない。もっと彼らの数が増えたらそういうサービスも自然発生的に現れるとは思うけど、そうなったら何処でも朝からほかほかの包子や葱餅、お粥が食べられるようになるのだろうか。考えるだけで結構楽しみだ。

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