Jiumei 国際薬膳講師

東京と京都を拠点に活動する国際薬膳講師Jiumeiによる、2拠点暮らしの日常や中医学・…

Jiumei 国際薬膳講師

東京と京都を拠点に活動する国際薬膳講師Jiumeiによる、2拠点暮らしの日常や中医学・薬膳にまつわるお話を綴るnoteです。YouTube「ジウメイの薬膳チャンネル」Podcast「ジウメイの薬膳ラジオ」

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  • ジウメイのおいしい日記

    西と東の旨いものを食べて暮らす、薬膳講師ジウメイの日記です。

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ケジャン、ナチュラルマッコリ、豆腐キムチの日。

二週間のロンドン・パリ旅行を終えて東京に戻ったのも束の間、数日後今度はソウル入り。最初の五日間はいつもと同様一人で毎日朝昼晩と美味しいものを食べ歩いたり、行ってみたかった韓国の有名なメイクアップショップでメイクをしてもらったりして過ごす。韓国のアイドルやタレントの方々はテレビ局での収録の際に、局ではなく事前にそういうショップで仕上げてもらってから現場入りするので、早朝からメイクさんたちは大忙しとのこと。ショップの店長さんの手際の良いテクニックで私の顔もあっという間にそれっぽく

    • 海老入りコンキリエ、ミャンマー風鯛のカレー、バナナとキャッサバのケーキの日。

      早朝羽田に向かい、第二ターミナルの国際線乗り場から久々のロンドン便に搭乗。ロシアとウクライナの戦争が続く中で飛行時間は十五時間に延長され、ただでさえ長いフライトが、子供の頃の学校の授業のように永遠に長く感じる。午前の便に乗ったこともあって結局眠れず、着陸の三時間前にようやくうとうとしてきたと思ったらCAのお姉さんに「おはようございます!」と起こされる。運ばれて来た着陸前の機内食を前に重い瞼をなんとか持ち上げながら、ミンチにされた海老とそのままの姿の海老が入った海老尽くしのコン

      • プレーンオムレツ、蕪入り猪汁、虎魚のお造りの日。

        午前八時。起きてキッチンに立った途端、スクランブルエッグの延長みたいないつもの適当なオムレツではなく端正なプレーンオムレツが食べたくなり、普段使っている卵焼き用の四角いフライパンの代わりに丸い方を取り出して火にかける。私のオムレツに欠かせない黒胡麻パウダーは今回は加えず、卵三個に「酵研」の酵母原液を加えてよく解いて準備。多めの有塩バターを温まったフライパンに入れたら卵液をジュワッと入れ、グシュグシュっと混ぜたらささっと奥に寄せ、火を止めて手前にヨイショっと転がしたら黄色が映え

        • 黒胡麻入り包子、稀豆粉、はと麦の豆花の日。

          一昨日から台北入り。先週の時点ですでに25度くらいになっていたので、多少気温が下がっても知れてるだろうと薄いジャンパーで来てみたら、思っていた以上の肌寒さ。結局中山駅前のユニクロでヒートテックのロングTシャツを買ってしまった。たった一時間だけど時差があるからかいつもより早く目が覚め、今朝は七時に起きてホテルの近所の「包仔之店」で黒胡麻入りの包子と肉まんを買い、公園のベンチに座って太極拳をするおじさんを眺めながら朝食。そのまま歩いて「The FOLKS」に入りカプチーノを飲む。

        ケジャン、ナチュラルマッコリ、豆腐キムチの日。

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        • ジウメイのおいしい日記
          39本

        記事

          ユッケジャン、すっぽん雑炊、ラムと生茴香の炒め物の日。

          冷凍庫の作り置きスープのストックが切れたので、昨日買ってきた材料で朝食後にユッケジャンスープを作る。今回は牛ではなく豚スペアリブを使ったバージョン。スペアリブを柔らかく茹でる間、昨夜寝る前に重曹入りの水に漬けておいたワラビ、白菜、もやし、ニラをそれぞれ茹でて水気をよく切っておく。スペアリブが柔らかくなったらお湯から上げて肉をほぐし、野菜と一緒にボウルに入れて、小麦粉、コチュジャン、ニンニクのみじん切り、胡麻油、醤油を加えて手でよく揉み込む。韓国料理研究家のなすんじゃ先生に教え

          ユッケジャン、すっぽん雑炊、ラムと生茴香の炒め物の日。

          雑魚とナッツの炒め物、スリランカ風鮟鱇カレー、タイ風焼きプリンの日。

          朝食後、先日ソウルから買って帰った雑魚で作り置きのおかずを作る。フライパンに雑魚を山盛り入れて空炒りし、包丁で適当に砕いたアーモンド、カシューナッツ、マカダミアナッツ、胡桃、醤油、オリゴ糖、味醂、おろしニンニクを加えて水気が飛ぶまで炒めたら出来上がり。日本の佃煮は私にはちょっと濃すぎるので、韓国の炒め物が丁度良い感じ。この一週間毎日餅米入りのご飯やお餅を食べていたからか、体重計に乗ったら1kg増えていた。餅米の威力は凄まじい。でも逆に考えれば大昔からその強力な補気作用を知って

          雑魚とナッツの炒め物、スリランカ風鮟鱇カレー、タイ風焼きプリンの日。

          黒胡麻のお粥、海藻フィナンシェ、茹でた山羊肉の日。

          数日前に韓国・ソウル入り。今は旧正月直前。マイナスの寒さを予想してフル装備でやって来たにも関わらず、毎日拍子抜けするほどマイルドな天気だ。それでも夕方を過ぎると冷え込んでは来るので、なるべく補腎&補陽するメニューを中心に食べ歩いてはいる。今日は午前十時過ぎに二村駅近くにあるお粥専門店「한뿌리죽」本店に入り、補腎と潤燥に良い黒胡麻のお粥をブランチとして注文。ここは店内で精米したてのお米や厳選した素材を使ったお粥が人気のお店で、店内のイートインスペースは狭いものの次から次へとテイ

          黒胡麻のお粥、海藻フィナンシェ、茹でた山羊肉の日。

          半熟茹で卵、松の実のホワイトシチュー、海鮮火鍋の日。

          昨日の夕方京都から東京に移動し、今朝は夫の朝食を作ってから、すっぽんの粉と黒酢を入れた納豆と昨日寝る前に茹でておいた卵を食べ、久々に夫が淹れてくれた珈琲を飲む。着替えてから再度キッチンに立ち、私が居ない間に夫が買ってそのままにしてある野菜室のじゃがいも、玉ねぎ、人参と、冷凍庫にある豚スペアリブを使って昼食作り。まずはバターを鍋に溶かし、同量の中力粉を振るってから加えてよく混ぜ、メースを少々浮かべた十倍量の牛乳を隣の鍋で温めながら少しずつ加えホワイトソースを作る。ソースが出来上

          半熟茹で卵、松の実のホワイトシチュー、海鮮火鍋の日。

          猪の肉味噌入りキンパ、九節板、牛すじと大根の薬膳スープ。

          朝起きると結構お腹が空いていて、キンパが食べたくなったので早速冷凍の黒米ご飯をレンジで温める。フライパンでオリゴ糖入りの炒り卵を作り、温まったご飯にレモン汁、塩、胡麻油を加えて軽く混ぜ、巻き簀に海苔を置いてご飯を薄く広げ、作り置きの人参ナムルと牛蒡の金平、猪の肉味噌、炒り卵を乗せてくるりと巻いたらキンパの出来上がり。黒米ご飯にレモンを混ぜるとご飯が桜色に色付くし、気を巡らせてくれる柑橘の香りがご飯からほのかに香って気分が良い。人参と牛蒡の程よい歯応えも目をしっかりと覚ましてく

          猪の肉味噌入りキンパ、九節板、牛すじと大根の薬膳スープ。

          焼き芋とバター、赤貝の握り、猪と牛肉のハンバーグの日。

          朝起きて、昨日の夜にオーブンで焼いておいた鳴門金時を冷蔵庫から取り出しレンジで少し温め、有塩バターを添えて簡単な朝食。来月前半に元々ソウルに行く予定が入っていたところ、急遽後半に台北にも行くことになり、ホテルやレンタルwifiの手配、あとはこの五年くらい行っていなかった台北の最新事情を色々と調べたりするうちに、気付けばもう正午前。洗濯物を干してから、お昼を食べに一旦家を出る。 電車で清水五条駅まで行き、少し上がったところにある「喫茶noho」で珈琲を飲んだ後、午後一時頃「き

          焼き芋とバター、赤貝の握り、猪と牛肉のハンバーグの日。

          米粉とヨーグルトのマフィン、イチボの焼肉、梅のおにぎりの日。

          珍しく朝から外出する夫が玄関のドアを閉める音で八時前に目が覚め、顔を洗ってからキッチンでボウルに卵二つ割り入れ、たっぷりの黒胡麻ペーストとオリゴ糖を加えて適当に混ぜ、真っ黒なオムレツを焼く。とりあえず軽く空腹を満たした後、手早く身支度をして京都の家の鍵をリュックに放り込み、家を出て品川駅へ。港南口の方のCITY BAKERYで米粉とヨーグルトのマフィンとホットのカフェラテを買い、京都に向かう新幹線に乗り込む。お弁当の匂いが充満する車内が苦手なので、いかにお弁当を食べる人が少な

          米粉とヨーグルトのマフィン、イチボの焼肉、梅のおにぎりの日。

          キムチチゲ、つぶ貝の煮物、海老焼売の日。

          今日は一年に一度受けている婦人科ドックの日。朝から何も食べずに銀座のクリニックに行き、更衣室で着替えてから血圧を測り、まずはマンモグラフィー、そして超音波エコー、子宮頸がん検査、尿検査、血液検査、身体測定と次々に項目をこなしていく。産婦人科に通い始めてもう20年以上になるけど、産婦人科には他の科の病院とは違う一種独特の雰囲気があるように思う。妊婦さんが検診に来る横に、藁をもすがる思いでやって来た不妊症治療の患者さんが居て、その横には子供が欲しくない私のような人がピルを貰いにや

          キムチチゲ、つぶ貝の煮物、海老焼売の日。

          玉米软糖、蕎麦とヒエのディド、奈良漬と菜の花のキンパの日。

          午前十時、月に一度通っている市ヶ谷の漢方薬局に薬を処方してもらいに行く。先生とのカウンセリングで脈を診てもらうと、今の私の体は心と肝の連携が若干うまくいっていない状態とのこと。ここ最近気を巡らせてくれる食材を欲していたのは、恐らくそのせいだったのだろう。毎月ここに来て先生と話すと、今自分が本当は何を考えているのかが分かって面白い。自分の体について質問をいくつもされる中で、自分の答え方、瞬間的な反応から、自分が今何から目を逸らそうとしているのかを突きつけられる。今回は診断の結果

          玉米软糖、蕎麦とヒエのディド、奈良漬と菜の花のキンパの日。

          自己紹介

          大山 久美子 Jiumei(ジウメイ) NPO法人 全日本薬膳食医情報協会 ANY 理事 国際薬膳講師(国際薬膳専業資格評審認定委員会認定) 株式会社ガレット 代表取締役 慶應義塾大学法学部政治学科卒業 北海道出身 自身が40代に入ったのをきっかけに、若い頃から個人的に学び実践していた薬膳を仕事とすることにしました。 現在は東京と京都の国内2ヶ所を拠点に「長い歴史と確かな実績を持つ中医学に基づく薬膳を、女性だけではなく日本の男性にも広めたい」という思いで活動し

          鯖の熟成キムチ煮込み、イヴォワール、骨付きビステッカの日。

          便秘で困っている訳でもないのに「あなた、便が溜まってますよ」とお医者さんに言われるという、若干縁起の悪そうな初夢で2024年はスタートした。実際に私が便秘で悩んでいたのはもう二十年以上前のことなのに、まるで昔の恋人を引きずる深層心理が露呈したような気まずさを覚える。私は子供の頃から高校を卒業するまでずっと酷い便秘持ちで、一週間に一度か二度しか出ないなんてことも普通で、実際深刻な状況だった。大学入学のため上京した瞬間に、その長年悩み続けた便秘がピタリと治ってしまったので、中医学

          鯖の熟成キムチ煮込み、イヴォワール、骨付きビステッカの日。

          百合根団子の蕎麦、しめ鯖、豚カツの日。

          大晦日。午前中夫が北京に居る先生とオンラインで中国語の授業をしている間、キッチンで昼食の準備に取り掛かる。まずは昆布、鰹、干し椎茸でとった出汁に本味醂、醤油、塩を加えて味を調えかけつゆを作る。続いて精神を安定させてくれる食材とされる百合根を蒸して潰し、ニョッキの要領で小麦粉を加えて練った後小さな団子を作る。あとは血を補うほうれん草をサッと茹でて一口大に切り、夫の授業が終わる頃に蕎麦と団子を茹でて温めたかけつゆを注ぎ、ほうれん草、海苔をトッピングしたら今年の年越し蕎麦の出来上が

          百合根団子の蕎麦、しめ鯖、豚カツの日。