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33.ポッコリお腹こりゃー大変だ!わがままボディー取扱注意!

脊髄損傷のあるあるにポッコリお腹の問題がある。体感が効かない人のほとんどがこの問題に悩まされている。

脊髄損傷を患った人は、お腹の辺りの感覚がない人が多い。そのために腹筋を使わなくなってしまう。すると内臓を支えられなくなり、下腹が出てきてしまうのだ。そこに脂肪がつこうものならそりゃー大変なことに。

これを脊損界隈では〝脊損腹せきそんばら〟なんて言われている。

これが女性としては大問題!いくつになってもやっぱりポッコリお腹は嫌なもの。いくらダイエットしてもこれだけは隠せない。

朝起きたときはぺったんこのお腹も、ご飯を食べるとすぐにポコ‼︎

「あ〜嫌だぁ〜」

こんなことに悩まされるとは思いもしなかった。EMSトレーニング(電気でピクピクするやつ)は効果があるらしいが、腫瘍ができた私は使えない。

それに加えて歩けないので、グンと消費カロリーが減ってしまった。食欲があっても今まで通りに食べたら〝ポッコリ〟どころでは済まない。「お前は妊婦か⁉︎」と夫からツッコミが入りそうだ。

自宅ではなかなか体重を測ることもできないので、体重管理も難しい。見た目に頼りながら一年を過ごし、年に一回の検診で計測するが、それはもうハラハラドキドキだ。前後1kgは許容範囲と決めているが、今のところなんとかセーフ!

あまり健康的とは言えないが、朝食はプロテインのみ、昼は茶碗半分のご飯に少なめのおかず、夜は普通に今まで通り、おやつを食べたいときにはどこかで微調整、とこんな食事にしている。これで何とか体重は保てているが、カロリーは十分でも栄養は足りているのかと不安になる。

それから骨密度も気をつけなければならない。歩けば骨に刺激が入るが、車椅子ではそれが難しいので、骨粗鬆症になりやすいそうだ。

私は下肢の感覚が全く無い。最悪骨折しようが、火傷をしようが、痛みで気づくことはない。なので足をぶつけたりして青あざができても、擦りむいても、目で見るまでは全く気づかない。時々、足から血が出ていてギョっとするときがある。痛くないのも逆に怖い。

こんなわがままボディーとお付き合いするのも大変なこっちゃ。容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群…どれも羨ましく思うが、健康が一番とつくづく思う今日この頃でした。

34話目へ続く…




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