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【イベント】人間拡張技術×遠隔就労をデザインする ~酪農分野への先端技術導入の現在と未来~ 【第2部 対談】

こんにちは、株式会社ジザイエ(JIZAIE)の本宮 (Motomiya) まりです。
いつもジザイエを応援して下さっている皆様、ありがとうございます!

今回は、12月1日(金)に日本バーチャルリアリティー学会 人間拡張研究委員会主催、株式会社ジザイエ協賛にて開催したイベント、人間拡張技術×遠隔就労をデザインする ~酪農分野への先端技術導入の現在と未来~ の【第2部】対談、の様子をご報告します! 
第1部の【ご講演】の様子はこちら ↓ https://note.com/jizaie/n/n7831f2e1b8d7


第2部は、対談形式です。第1部でご講演頂いた北海道大学田中孝之 教授JA道東あさび山岸稔 営農部長に加えて、次のお2人に追加ご登壇いただきました。

第2部追加登壇者


・株式会社門崎 代表取締役社長 千葉祐士
・森永乳業株式会社 経営企画部 非連続的成長推進室 新規事業推進責任者 鴨志田 真弓

ファシリテーターは、株式会社ジザイエ 代表取締役CEO 中川純希が務めました。
第2部の始まりに、ジザイエの中川から追加登壇者 お2人についてご紹介、その後お2人から自己紹介をしていただきました。

株式会社門崎 代表取締役社長 千葉祐士氏

千葉社長は、「肉で世界平和!」の合言葉や格之進の美味しいハンバーグなどで有名で、「一頭買い」「希少部位」「熟成肉」や、塊焼き、焼き肉をわさび醤油で食べる等々、「お肉のイノベーション」を引き起こしながら岩手県一関市と東京、さらに世界をつないでいらっしゃいます。千葉社長は、黒毛和牛に携わる家系の3代目としてお生まれになられたそうです。

株式会社門崎 代表取締役社長 千葉祐士

続きまして、2人目の追加登壇者は、

森永乳業株式会社 経営企画部 非連続的成長推進室 新規事業推進責任者 鴨志田 真弓 氏

です。
鴨志田さまは、森永乳業の新規事業である、移動販売車で販売する「酪農マルシェ みるくのえん」事業を起ち上げられています。

森永乳業株式会社 経営企画部 非連続的成長推進室 新規事業推進責任者 鴨志田 真弓

「みるくのえん」は、個々の牧場が作った生乳を使った乳製品を、森永乳業が酪農家さんと一緒に消費者に届ける事業だそうです。

追加ご登壇者の自己紹介の後、第2部対談のテーマについてそれぞれの登壇者に伺いました。テーマは、「最後に残るロボット化しにくい作業は?」です。それぞれの登壇者のお答えをまとめました

第2部【対談テーマ】最後に残るロボット化しにくい作業は?

田中教授 一頭一頭の牛の状態の把握は、機械では難しいのでは・・。

マイクを持って答える 北海道大学 田中孝之 教授(右側:道東あさひ 山岸稔 営農部長)              

山岸部長 概ねはロボットで対応できるが種付け・人工授精は難しいのでは・・。

千葉社長 理論的には全部できるけれど変数が大きい(データ量が多すぎる)ことはロボット化しにくいし、そこまでしてロボット化しなくていいのでは・・となるよね・・・。

鴨志田さま 作業と考えるとゆくゆくはロボット化できるけれど、牛を可愛がること、感情のやりとりは人間しかできないのでは・・。

4人のご登壇者の意見が出そろった後、会場から集めた付箋に書かれた質問も交えて対談が進みました。

そして現場の本音の課題として、ロボット導入のメリットや未来像が描けても、費用が高すぎて採算が合わないことなども話されました。例えば、ロボット搾乳機械の導入費用だけで1億円かかるとのことです。

さらに、会場の意見を取り入れながら対談を進めるために、集めた付箋の質問を読み上げました。

会場からの質問「酪農のやりがい、楽しさは何?」

千葉社長 やりがいとか目指すところを考えると・・まず、酪農と畜産は違って、酪農は牛に長生きしてもらって乳を出してもらいたいけれども、畜産は何か月後に出荷したい・・。畜産でいうと、夫婦仲がいいところはいい牛が育ち、夫婦仲が悪いといい牛が育たないと言われている。牛に対するケアが大事なことが分かる、ロボットが牛が喜ぶ周波数を出すとかしたらどうか?、など考えると楽しい。

酪農と畜産の違いを語る千葉社長のお話を傾聴する登壇者の方々

会場からの質問「ロボットを活用することで牛のストレスはあるか?」


田中教授 ロボット導入によりロボットだから牛が乳を出さないということはなかった。いかにうまく人と牛が関わるのか、牛にとってどういう形の機械がいいのか、牛の何を見れば良い乳がでるのか?を調べていくといい。

中川純希 なかなかデータ化できないところをデータ化する必要がありそうですね。

山岸部長 ロボットであることのストレスはそんなにないのではないか。ただ、人間が全然手をかけなかったら、野生化してしまうと考えられる。

その他、現場を知り尽くした方々にいらっしゃって頂いたことで、大変有意義な対談となりました。

テーマに沿って第2部ではさらに議論が深まりました

会場にて3色の付箋を書いてくださった参加者の皆様、ご参画ありがとうございました!

その後、講演会会場のすぐ横のラウンジ、懇親会会場へ移動していただきました。

懇親会開催


御礼の挨拶をするジザイエ代表取締役CEO 中川純希


懇親会はジザイエ中川純希からの御礼と乾杯の音頭に始まり、名刺交換やたくさんの意見交換、理解の今回のテーマへの理解の深まりがある会となりました。

今回の考察テーマは、人間拡張技術を用いた遠隔就労によって、酪農現場のどんな課題が、どのように解決できそうか? でした。第1部の講演会では、酪農現場の現状や展望、ロボット導入によって描ける未来を知ることができ、第2部の対談では、最後に残るロボット化しにくい作業は?を考えることによって、自動化でなく遠隔化する際のヒントを得ることもできました。

ラウンジ 懇親会(左右2テーブルのうちの片側)

・・・そして今回のイベントを経て私は、北海道大学や道東あさひ管轄の別海町と根室市に行ってみたい・・千葉社長の肉肉学会に参加したい・・森永乳業の方々もおすすめの乳乳学会研究会にもぜひ参加してみたい・・と興味津々なことが増えました。もちろん、「みるくのえん」や「スマートスーツ」もチェック、スマートスーツは重いものを運ぶ際に着て体験してみたいです!

今後も・・

ジザイエは、先端技術を社会実装するための産学連携イノベーションイベントを根気よく開催して参ります。
下記にも表示しますのでチェックしてください。
https://jizaie.peatix.com/

ぜひお越しください、お待ちしております!
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