提供価値とは、バリューアップ×グロースハックで定義される

スマイループスに入社して、よく聞くようになった言葉の一つに、「バリューアップ」と「グロースハック」があります。

ITサービスやアプリの開発などで使われる言葉だと思うのですが、私が以前所属した広告代理業にも応用できる汎用性が高いものだと感じたので、自分なりに整理する意味でまとめようと思います!

それぞれの言葉の定義

バリューアップとは、直訳すると「価値向上」です。サービスの各パーツやコンテンツの付加価値を増やすことだと理解しています。

例えば、アプリ内に新しいコンテンツを追加するとか、工場に新しい設備を導入するなど、バリューチェン上の特定の要素における、価値向上を行うことです。平たく言うと、いままで全くできなかったことが、できるようになる0→1の作業です。

グロースハックとは、上記のバリューをつなぎ合わせて、連鎖させて、サービス全体としてユーザー体験を向上させる活動です。(あくまで私の見解です)

例えば、アプリ内の導線を変更して、特定のアクションを起こしやすくすることで、アプリ全体が提供できるものを変える。工場であれば今ある生産設備は変えず、工程を組み替えたり、業務フローを変えることで、最終的なQCDを上げるなどの動きのことです。

グロースハックは、一般的な定義となると難しいです。個人的にはKaizen Platformさんの定義が、網羅的で本質的なのではないかと思っています。(公開の定義よりも広域な感じがしますが)

「グロースハックとは「時間×お金→成長」の→部分の転換効率を上げること」(出典:https://schoo.jp/design/article/79 )

提供価値の公式

上記の定義で考えたとき、(最終的な)提供価値について考えると、下記のような公式で説明できます。こうすると我々がビジネス上で何を提供してるのか考えやすくなると思います。

『提供価値(ユーザー体験)=バリューアップ×グロースハック』

バリューアップ単体、もしくはグロースハック単体では最終的な提供価値は上がりません。どちらかが優れていても、どちらかがお粗末なものでは、提供価値は小さくなってしまうという感覚は、想像に難くないのではないかと思います。

いまどっちの話をしているんだっけ??

この二つを切り分けて議論できていない場面が、いままでたくさんあったなと思います。例えば広告代理業だった場合、労働集約モデルにおいては業務の生産性は利益率を定義するため必須科目です。

同時にオペレーショナル・エクセレンス(「業務改善プロセスが現場に定着し、業務オペレーションが磨きあげられ、競争上の優位性にまでなっている状態」Wikipediaより)であることは、広告代理業の競争優位性の一つでもあります。

しかし現実には、要素ごとのQCD改善活動に目線が寄っている場面も多く、グロースハック視点(既存の要素でバリューチェーンの最大化)ができていないことも多いと思います。また、バリューアップの中でも多能工になることは、グロースハックの手段として有効ですが、バリューアップだと混同している例も見られます。

二つを切り分けて議論することは、提供価値を議論するうえで大切な要素だなと感じています。

こうした過去の経験も踏まえながら、サービスの開発に反映させていきたいと思っています!引き続き、よろしくお願いいたします。

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