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【エッセイ】恋愛に人生を縛られたくない

「人は一人でも幸せになれるのか?」というどこかの誰かが考えてそうだけど、意外と議論されているのを見ない議題について考える日々である。

恋人がいた頃は、もどかしいこともあったけど、幸せだったのは間違いない。恋人と別れた時、明確に「幸せを失った」ことを突き付けられた。その時期の事を、今相手がどう捉えているかはわからないが。

人は誰かとコミュニケーションを取る生き物なので、一人で得られる幸せには限界がある。だから、好きになった人と結婚をして「幸せな生活」を得ることを目指す人生が一般的である。ただ、最近になって「誰かと恋愛をして、婚姻関係になる」以外にも、幸せになる方法があるんじゃないかと思うようになった。

というよりも、自分が「恋愛も結婚もしていないけど人生がものすごく楽しくて幸せ!」という人間の代表になりたいと思うようになったと言った方が良いかもしれない。

ただ、そういう風に生きる人間にしては非常にメンタルが弱いし、すぐ孤独を感じるし、発達障害も持っているし、社会的な自立が出来ていない。課題は山積みである。

現状を振り返ってみて、私は今幸せなのか?その問いに関しては「どちらともいえない」と答えることになるだろう。就労継続支援事業所に通えてはいるけど、現地で人とコミュニケーションが取れていない。一番好きな趣味である大喜利も、昨年大きな大会で優勝するほど実力はついてきたけど、そもそも頻繁に参加出来ていない。演劇の脚本家が私の人生を観たら、喜劇にも悲劇にも見えるだろう。

実を言うと私はノンセクシャルなので、他人と共に性欲を満たしたいという欲求はないが、人並みに恋愛感情も抱くし、恋愛や結婚をしている人たちに対して、羨ましいという気持ちもある。それでも、恋愛には縛られたくないという気持ちも同時に強く抱いている。

目指す所は、「自分の人生は充実していると自覚出来て、他人からも充実しているように見える人」になることだと思う。それがたとえ一人で歩む人生でも。

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