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【カルチャー雑感】2024年05月05日~11日の音楽、書籍、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。


音楽

ももいろクローバーZ「イドラ」(アルバム/2024)

ももいろクローバーZ、7枚目のアルバム。他の女性アイドルグループとはちょっと違う、尖った個性は抑えつつ、でもももクロらしさは全面に出ていた。これまで出したシングルも、違和感なく入り込んでいる。曲を提供したミュージシャンの作家性を、ももクロが乗りこなしているといった印象。


書籍

古賀及子「おくれ毛で風を切れ」(2024)

昨年刊行された古賀さんの日記エッセイ「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」の続編。2019年から2023年までの日記から抜粋されている。どこか旅行に行ったとか、そういう特別なことは何も起きていないのに、とにかく日々の濃度が高い。日常を心から全て味わおうとすると、毎日同じことの繰り返しの人なんて存在しないということがよく分かる。


映画

「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース/日本/2023)

物語に起伏がないようで充分にある。何気ない日常を大事にしながら、映画的な盛り上がりも作る。生活感が存分に出ているが、そこには清潔感が保たれていた。家のドアを開けるシーンを毎回丁寧に撮っていて、毎回平山さんの表情も若干違っているので、同じ日々は無いということを表現しているのかなと思った。

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