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自分の価値を見出すための「転職活動」

今回の記事の結論は、「転職する気がない方でも、転職活動はした方が良い」です。
32歳にして、今の会社の社歴が過去の会社を超え、最も長くなりました。業界的にも、人材業界が最も長くなっています。
私が実際に転職活動で体験したことから、なぜ「転職活動」をした方がいいかを共有したいと思います。

転職する気はないよ、という人へ

転職する気もないし、今の会社で長く働きたいと思っているよ、という方、たくさんいらっしゃいます。もちろん、同じ会社で長く働くことはとても大事だし、会社も自分も双方にメリットがあると思っています。

ただ、この記事で書いたように、人生の大半を過ごす仕事(職場)に関する人間関係や環境、待遇に少しでも不満があったり、ちょっとこれはキツイわ、と思うことがある方は、ぜひ「転職活動」をしてください

転職≠転職活動

よし、転職しよう!ということと転職活動はイコールではありません。あくまでも、目的ではなく手段として「転職活動」をする、という前提でお読みください。

「転職活動」をした方がいい理由

  1. 自分の経験、職歴、学歴がどれほどの価値があるか知ることができる

  2. 世の中で求められているスキルをしることができる

  3. 「こんな仕事がしたかったんだ」という気づきを得ることができる

  4. 会社としての在り方の多様性に触れることができる

  5. 自分の強み、弱みを発見できる

社会の中での自分の価値を知る

私が転職活動をしていた時、真っ先にしたことは転職サイトへの登録でした。とにかく求人を見つけ、気に入ったものがあれば応募していました。
そして気づいたことは、「なにも持っていない」こと
数字を意識して仕事をしたことがなかった(今思えば相当やばい)私にとって、アピールできる数字、成果がほとんどありませんでした
まして、大学まで「いい子」をやってきた影響で、口だけ達者になっていたため、中身スカスカなのに自信満々でものを語っていたのです。
これは、のちに出会うこの本を読んで背筋が凍りました。

自分がやってきたことは積み重なってもいなければ関連性もなかったのです。唯一、「一生懸命にはやってくれそう」という期待感だけ。
キャリアサマリがかけない、ポートフォリオもない、転職サイトに登録して、まずは自分のやってきたことが書けないといけないんだと痛感しました。当たり前なんですけどね。

第三者からのフィードバック

転職サイトと同時に、転職エージェントにも登録していました。現在もしていて、たまにスカウトが届きます。
何社かのエージェントさんとは面談もさせていただきました。ここでもやはり、自分の強み弱み、これまでの経験にリレーションがないことに打ちのめされます。
転職サイトと大きく異なることは、エージェントの担当者さんからのフィードバックがあることです。
例えば私の場合、

  • 人間関係構築が得意分野と思われるため、営業職の中でも、ルート営業に絞ってお仕事を探してみては?

  • 多岐に渡るお仕事の経験があるため、卸売業や店舗マネージャー(BtoB、BtoCどちらでも)など、複数社、複数顧客(企業、個人)と同時進行でコミュニケーションが必要な業界、業種への転職を考えてみては?

  • トップダウンで指示されたことを達成していくよりも、ご自身で決めたゴールへ向かって走る方が得意なようですので、スタートアップへの転職も視野に入れてみては?

といった内容でした。
社会で(希望する勤務エリアなどで)求められているスキルはこれだから、あなたのこういう部分とマッチします、という意見をいただけたことはとても貴重な経験でした。自分に今足りていない部分を知ることや、世の中で求められているスキルと経験を知ることは、転職しないにしても非常に重要です。今の会社で働き続けるにしても、近しいスキルや経験が今後求められるようになる可能性が高いからです。

新しい分野への出会い

私の場合、「営業」「PM」「経営企画」「営業企画」「人事」といった職種に絞って転職活動をしていました。しかし、スカウトメールが来るのは「飲食店のエリアマネージャー」「アパレルショップの店長候補」「カスタマーサクセス部門のマネージャー」など、マネジメント色がありながら、自分も現場に立ち、多様な業界に触れる、というイメージのご連絡が多かったです。
自分のキャリアサマリを見た求人企業さん側からも、この人はこういう仕事が向いているな、という見られ方をしていたのだろうと思います。
単純に興味がないという理由から、実際に応募はしませんでした。ただ、これまで「お客さん」として触れるだけだった業界で働いてみるイメージを少しでも得られたことは、私の人生にとってはかなりプラスであったと感じています。

自分の知っている「会社」のイメージとの違い

数社経験したものの、仕事や会社というものに対しては、凝り固まったイメージしかなかったのだと感じたエピソードがあります。
フルリモートで勤務可能なIT関連企業の面接を受けた時のことです。
「入社時の給与はご自分で決めてください。2年目からは人事考課がありますので、ご希望に添えるかは入社後1年間の成果によります。」
これはかなり衝撃でした。もちろん上限はありましたが、こちらの言い値で給与を決めていいというのです。
当然、それに応じたゴールの設定がありました。
年功序列で給与があがるのが普通だし、達成していない成果に対してベットすることなんてあり得ない、どういうこと?怖いわ!と思ったのを覚えています。

給与ってなに?

極端な話ですが、私は会社からいただくサラリー≒自分の社会的価値だと考えています。
※サラリーが増えればそれだけ多くの人に認められている、社会的ニーズのある人間となっている、という意味で。

一般的に、年々経験値はあがり、できることが増えていく、マネジメントをする、多くの成果をあげる、という結果に対して給与が発生しています。
しかし、前述した会社は、「あなたの将来性にベットします。自分の価値は自分で決めて生きていきましょう。」というスタンスでした。
それぞれ考え方は違うと思いますが、これまでの経験を見て、実際に人となりを面接で感じて、この人であればこれぐらいの報酬だろう、という流れで入社時の給与が決められていく中、真逆でした。
カルチャーショックを受けるとともに、給与に関する考え方や見方も多様性があるのだという学びを得ることができた出来事でした。

まとめ~転職「活動」のメリット~

  • 世の中を知ることができること

  • 会社、社会、仕事、給与への考え方が凝り固まらないようにほぐしてあげること

  • 自分が身につけるべきスキルを見つけることができること

転職「活動」をするメリットはこれらにあると考えています。
だからこそ、今の会社で働き続けるにしろ、やった方がいいのです。同じ会社内だけの考え方、出会い、学びには限界があります。世の中で求められている人材になっていくことは、今の会社でも今後求められる人材になっていくこととほぼ同義です。
せっかくここまで読んでいただいたので、ぜひ転職「活動」を通して、ご自分の力になる経験をしていただけると嬉しいです。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。


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