転職は『他人軸』で考えよう。
転職はまず自分の軸をしっかり持って決めよう!
人が嫌だ、合わない、で安易に決めるのはやめよう!
というアドバイスをよく聞く。
果たして本当にそうなのだろうか。
人のモチベーションには4つの「P」があると、リンクアンドモチベーションの麻野さんは言う。
「Philosophy(理念)」
「Profession(仕事の内容)」
「People(人)」
「Privilege(名誉・待遇)」
企業側はエンゲージメントを高めるために、何を打ち出していくのか決めるのが大事だと。
同じく、働く人もこの4つのPで自分は何を大事にしているのか、を決め、マッチした会社を見つけるとモチベーション高く働けるよね、と。
この中で注目したいのは「人」。
よく転職は自分の軸で考えようという。
自己分析が大切や、と。
逆に、人で辞めるのはよくないよ、とも聞く。
上司、同僚が嫌で辞めるなら、また同じことになるよ、と。
そこは私も非常に同意。
安易に決めたら、また失敗すると思う。
ただ、
あえて言おう。
転職は他人を見て考えよう、と。
私は転職を5回している。
その中で思ったこと。
他人をみて転職をしようか考える、
他人が働いている環境をみて、自分が輝けそうな場所を選ぶ、
というのも一つの選択肢なのではないかと。
どういうことか。
例えば、転職を考える理由に、
とにかく優秀な社員の中で成長したい、と思ったとする。
そんな人、ふと見渡せば必ず出会えるくらい、いるはずだ。
じゃあ本当に優秀な社員ばかりがいる環境ってどんな環境かっていうと、
なんにしても求められる基準が高くなるってこと。
自分ができた、と思って出したアウトプットをコテンパンにされる。
がんばっても成果を出しても、さらに上の成果をあげるやつがいて、トップが取れない。
やりたい仕事があったとしても、他にできる優秀な人がいるから、打席が回ってこない。
みたいなことって起こっているはず。
スポートで例えると分かりやすいかも。
自分がエースで4番はれる地元の高校で野球するのか、
部員100名以上いて、ほとんどが推薦入学のような名門校で、
レギュラーを目指していくのか。
それはもう価値観でしかない。
ただし、メジャーリーグで活躍しようと思ったときに、
自分が大谷翔平とかイチローでない限り、
現実的に活躍するのが難しいというのも事実だ。
例え日本で大活躍できたとしても。
スポーツだけでなく、
会社の中でも、優秀な人が揃っている会社と、
そうでない会社があるのも事実。
(分かりやすくいうと、Googleとか、
最近でいうとメルカリとか優秀な人が集まっているイメージ)
何が言いたいのか、というと、
自分のレベル感と会社のレベル感を、冷静にみた方がいいよってこと。
背伸びしても不幸になるかもしれない。
もちろんレベル感だけではない。
ガツガツ働くのをよしとする社風の会社で、
自分のペースで、プライベートを大事にしたい人が入ってもうまくいかない可能性が高い。
あるいはその逆もそう。
とにかく仕事を頑張りたい、成果を出したいと思っていても、
社内政治が横行して、本質にたどりつけない、
トップダウンが強すぎて意見ができない、
社内がのんびりし過ぎている、みたいな環境だと、
力を発揮できないだろう。
自分の軸を考える、といっても、自分のやりたい事だけを考えるのでは足りない。
自分の置かれている環境、周りと比べたレベル感を冷静に見つめていくことが大事なのでは。
そして、他人をみること。
どんな人がいる会社なのか、そこで自分は活躍できるのか、を見極めていくのが大事な視点なんだと、何度か転職を重ねて感じる。
「人」を軸に転職を考えるといったときに、「どんな人」という部分を落とし込んでいくと見えてくるのだろう。
ただ、それでも
合わなかったら辞めればいい。
そのほうが世の中上手く回っていく気がする。
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