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01_「忘れっぽいから足で稼ぐ」それ、本当に稼げてる?【僕と彼女のインシデントレポート 】

【システム変更】
タスクを進める際には、以下2つの質問に回答してから、重要度・緊急度を決めること。
・「このタスク処理に関係しているのは誰か?」
・「このタスクはいつまでに終わらせる必要があるか?」


新社会人の研修の際、インシデントレポートについての講義があった。

日常生活にも応用してみた、第1歩である。興味がある方は、読み進めて欲しい。


今回のインシデントについての時間軸


Day-1

  • 8:30 彼女を職場に送る。

  • 8:50 職場近くの珈琲店に入る。「卒業式の謝恩会引き継ぎ資料作成」タスクに着手する。

  • 12:00 珈琲店を出る。近所のスーパーで昼ご飯を買う

  • 13:00 24時間ジムに向かい、筋トレをする。

  • 15:00 筋トレ終了。市役所に電話し、転出届の提出には「転出証明書」と「マイナンバーカード」が必要とのことを知る。マイナンバーカードは手元にあったものの、転出証明書(と思われる紙)は40km離れた下宿に置きっぱなしになっていたことを思い出す。またマイナポータルにログインするものの、「転出届が受理されました」との通知は来ておらず、当日に済ませることは難しいと判断。

  • 15:30 40km離れた自分の下宿へ戻ろうと試みるも、運転免許証を持ち合わせていないことに気がつく。無免許運転をしては行けないと思い、彼女に「仕事が終わったら一緒に下宿まで取りにいってもらえないか」と連絡。

  • 17:00 彼女、仕事終了。今日の経緯を話すも既に予定があり、下宿まで取りに行くことは難しいと判断。

  • 18:00 彼女、既に入っていた予定を日時変更し、急遽下宿まで車を走らせてくれることに。

  • 20:00 近くのたこ焼き屋に入店。店長と話し、30分ほどで夕食を終える予定が1時間ほどかかる。

  • 21:00 彼女の機嫌が悪くなりつつも免許証、転出届(と思われる紙)を手にし、下宿を出る。その紙には「転出証明書はありません。マイナンバーカードだけを持ってきて下さい」との記載があった。

  • 22:00 彼女、再度不機嫌に。

Day-2

  • 9:00 市役所へ向かう。結局転出証明書は必要なく、マイナンバーカードのみで転入手続きを完了させることに成功。

転機-今回のインシデントからの学び-

  • 転入届の提出に、転出証明書は必要ないことがある。
    これは転出時にマイナンバーカードを使用していてもいなくても変わらない。市町村によって異なるので、自分が転入する予定の市町村サイトを確認するべし。検索ワードは「〇〇市 転入」
    ただし転出届の提出は、日本全国の市町村で対応している。問題は「転入」時。

  • 転出届の提出時にマイナンバーカードを用いなかった場合、マイナポータルに転出届の受理通知が届くことはない。実際に市役所に行き、確認する。

優先順位の付け違えがあった

「謝恩会の引き継ぎ資料を作成する」ことと「転出届のタスクを完了させる」ことの優先順位を誤って判断していた。

具体的には、謝恩会の引き継ぎ資料の作成は後日でも可能であるが、転出届の提出は平日に限られたタスクである。
実現可能性や重要性を加味しても、後者に軍配が挙がる。


「自分が足で稼げば良い」というスタンスを取る時には、他者の損得にも注意を払う必要がある。

自分は元来忘れ物や抜けが多い性格であるが、その分「同じ道を往復する」、「人よりも時間がかかる」などを喜んで受け入れていこう、という考えをしていた。

しかし足で稼ごうとしている時、それが「他の人の損得を考慮した時」に同じように足で「稼げて」いるかどうか、これを考えるべきだと感じた。

今回の場合、私個人が彼女の家と自分の下宿を往復することで、お金や時間は余分にかかったかもしれないが、足で「稼げて」いたかもしれない。その作業を1人で、彼女が仕事に行っている間に終わらせればなんの問題もなかった。

しかしそれを一度彼女が仕事を終えた時間に食い込ませてしまった後は、彼女が「こいつ午前中何してたんだよ」とヤキモキさせてしまう原因にもなる。これを考慮しておらず、当日は彼女の機嫌も損ねることとなり、トータルでマイナスとなっていた。

例えば午前中、謝恩会関連のタスクをやる前に「運転免許証や転出証明書(結果的にはそうではなかったのだが)を忘れたこと」に気が付き、彼女の仕事が終わるまでに 彼女の家↔自分の下宿 を往復していれば、なんの問題もなかったのだと思う(後から往復したことを聞けば彼女は不機嫌になるかもしれないが、それで彼女が不必要に時間を私に費やすことにはならないため、当面問題にはならない)

それは、全体を考えた時に、本当にプラスとなる行動か?

自分が何かのタスクを先送りにする時

それは本当に後回しにしなくてはならないタスクか?」
「予想外の事が起きて、タスク処理にかかる時間が思ったよりかかる可能性はどれくらいあるか?」

を考慮する必要があると感じた。

次回への布石

人は「意識」だけでは変化を促しにくい。「頑張って忘れ物をなくす」「気合をいれる」などではどうしても、ミスは減らないものである。

そこで大切にしたいのが「システムレベルでの変更」である。

例えばタスクを始める時に、
『「このタスク処理に関係しているのは誰か?」「このタスクはいつまでに終わらせる必要があるか?」の2つの質問に回答してから、重要度・緊急度を決める』
というシステム変更をする。
これは「意識改革」と似ているかもしれないが、何を考慮したらよいかが明確な手前、効果があると思っている。

新社会人として事務作業が苦手な事は「仕事が出来ない奴」レッテルを貼られる理由No.1だろう。
1つ1つ、具体的なシステム変更を加えながら、成長していきたい。


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