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日本初開催での印象的なトーク@ART JOB FAIR

とっても遅ればせながら・・・!!!先日開催されたArt Job Fair に参加してきました!キャリアアップと、それが可能なのかとの迷いのなかにいたのですが、参加したことでまた一つ前を向けたかな、と思うので感想をかいてみたいと思います。

日本初のART JOB FAIR 2023年1月28日、29日

まずはウェブサイトの紹介を・・・。
https://artjobfair.jp/#about

以前より、文化芸術の仕事はキャリアアップやスキルアップがしづらいという実態がありましたが、コロナ禍を機に文化芸術の仕事は不安定で、人生設計がしづらいという課題がより顕著になりました。
そこでアートの担い手の就労や雇用の課題解決を図ることを目的に、日本初のアートの働き方に特化したジョブフェア「ART JOB FAIR」を立ち上げます。

ART JOB FAIR ウェブサイト About より

ときに、求人情報の内容そのものが曖昧だったりもする文化芸術の現場。それを変えようと、その仕事内容をきちんと開示しながら、求職者と雇用者が出会う場所を作ろうと企画されたという趣旨を読み、これはせっかく関東にいるのだからいってみておきたい・・・!と申し込みをしました。

事前ウェビナーなども充実、そして会場へ

初開催、ということで、事前ウェビナーなんかも数回行われていました。
Peatixで申し込みをすれば無料という。Zoomで質問の受付などもしながらの開催だったので、事前に「ああ、こういう意図があってこのフェアを開催しようとしているんだな」ということをより実感しやすかったです。

公開されたウェブサイトには、出展する10団体の情報と求人情報が掲載されているのですが、さまざまな出展者がこのプログラムに関心を寄せていて、文化芸術の現場を変えていこうという気持ちでいるんだな、と思えました。

出展者ごとに当日個別の面談を希望する場合には、ウェブサイトから時間予約をするようになっていたのですが、募集職種の情報をみていると今回は残念ながら私の関心と募集職種で求められるスキルが合わなかったので、トークプログラムの参加をメインの目的としてPeatixから申し込みをしました。

参加したのは土曜日午後。そしてこのトークがすごく良かった。

たくさんの共感のあったトーク

私が参加したトークは下記のタイトル。

①芸術表現を支えるプロデュースの仕事 講師:齋藤 精一(パノラマティクス)
②アートで働く人の処方箋になりえるプロジェクトマネジメントの論理的手法 講師:原 亮介(NINE LLP)、藤原 さゆり(NINE LLP)
③芸術表現を発展させる、プロデュースとマネジメントの力 講師:齋藤精一(パノラマティクス)、原亮介(NINE LLP)、井上成(三菱地所)/モデレーター:太下義之(文化政策研究者)

本当は、全部みたいくらいだったのだけど、出展ブースをのぞく時間も確保したくて隙間をあけ、予約しなかったトークは当日でも気になったら少しみられるかな、なんておもっていたら全回満員御礼でそれはできなかった。それくらい人気だった。

トークのなかで印象的だったことを少しずつ。
(どのトークでの話題だったかだけ上の番号を記します。)

  • 文化がお金にならない、というのではなく、これからは文化と経済の両輪で新たな時代を築く時代(①)

  • サステナブルな芸術祭というのは、仮に「芸術祭」という冠がなくなったとしてもその地域に根付いたものなのではないか(①)

  • 加点式に何ができるのかを考えていく(①)

  • プロジェクトには、未来予測型(A)と状況適応形(B)がある。その両方にマネジメントの手法がきちんとある(②)

  • ねらいや目的に即した効果測定をやっていく必要があり、一見わかりやすい数値がKPIとしてふさわしいかを検討すべき(③)

  • コンテンツやノウハウの共有をしていき、人材育成を内側でもおこなっていくこと(③)

とくに、プロジェクトマネジメントについてはPMBOKというプロジェクトマネジメント協会が出している国際的に体系化されたものがあるとのこと。「マネジメント」と聞けば、ドラッカーのマネジメントにしか辿り着けていなかった私にとっては目から鱗でした。

また、KPIの設定については、以前ウェブサイトの訪問者数などについてグーグルアナリティクスでの分析をしていたときに感じていたモヤモヤと合致していました。訪問者数の上下だけにこだわり、パーセンテージで毎週の変化を記録してしまうと、分母が小さなウェブサイトでは当然必要以上にその±が大きくでるんですよね・・・。

人材育成の観点では、私自身成長したい気持ちと、後ろにきちんと伝えていきたい気持ちが強いです。留学経験を後輩に伝えていくのはそれがあるから。
いっぽうで、頼られることが昔から多いがゆえに(?)、気がつくと頼りにされすぎて業務が属人化してしまうことも・・・。
環境が整っていけば、その両方が実現できるなぁ、と。教えるなかで、自分にも発見があるし、新しいよい方法も見つかる可能性も高いので、長期的にみて自分にも、所属している場所にもメリットばっかりだなと思っています。

終わりに・・・

方角はわからないなりに、ちょっと違う方向にいきたくて実は転職活動中の私。

今回のジョブ・フェアは、「アートの業界でもこんな動きがあるんだ!!!」と感じられて、すごく前を向くことができた機会でした。

もっとたくさんの仕事を求める人にも知ってもらいたいし、人材を求める現場の側(採用側)の人にもこのフェアのこと、こういう動きがあることが広まったら良いな、とnoteを書きました。

ちなみに、出展されていたアトリエヤマダさんの記事をみつけたのでリンクを貼っておきます。

また、フェアとしての報告会も予定されているそうです↓

最後に。主催してくださったartnessの高山さん、本当にありがとうございました!!!

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