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【ウラヨミ】伊勢谷友介氏逮捕から感じる賠償について

伊勢谷友介氏、大麻所持により逮捕

伊勢谷友介氏が、大麻所持により逮捕されました。また有名芸能人の大麻逮捕でしたが、なぜか、「う、うん・・・。まぁ、やってるかもしんないよね・・・」と思ってしまうのは私だけでしょうか?(笑)

個人的には、役者としては好きだったんですけどね(^^;。特に、悪役や敵役としては、存在感があったように思います。『カイジ2』や、クドカン脚本の『監獄のプリンセス』などでは、悪役としていい味を出していました。

『龍馬伝』では、高杉晋作役として、砲弾の中、琵琶を引いて歩き抜くという、格好いいシーンも覚えています。『あしたのジョー』では、力石徹として、体を絞り、ストイックなイメージもあったのではないでしょうか。

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ピエール瀧さんの時にも、ウラヨミコラムを出しましたが、今回も、活躍している中での逮捕ということで、業界は騒然としているようです。


出演ドラマ、配信中止

つい先週最終回を迎えた「未満都市」は、TVerからは削除したそうだし、数々の映画の撮影にも参加していました。特に大きいのは、『るろうに剣心 最終章 the Final』です。
過去3作が公開され、シリーズ累計の興行収入は125億円を超えています。もし、今回の不祥事で、お蔵入りすることになるとしたら、仮に40億の興行収入が見込めるとすると、損害賠償はとんでもない額になってしまいそうですね・・・。

2021年GWに公開予定なので、もしかしたらその頃には沈静化して、公開はするかもしれませんが、中には「観たくない」という方もいるかもしれないので、何かしらの賠償は請求されるかもしれませんね。実際に、出演している吉永小百合さん主演の映画『いのちの停車場』『トンカツDJアゲ太郎』は、公開を決定しています。ただ、やはり動員には影響があるだろうと考えられるので、何かしらの損害賠償はありそうですね。

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ピエール瀧さんの損害賠償は、5億円ほどで、芸能人でも最高額なんだとか。伊勢谷氏の場合は、最高額を更新するだろうと言われています。


芸能人の不祥事の対応に思うこと

ピエール瀧さんの時もそうですが、こういった芸能人の不祥事が起こった時、必ず起こることは、出演作品の見送りや、過去作の販売中止などがあります。それにより、損害賠償は発生わけですが、これから公開する作品だったり、ピエール瀧さんのように、大河ドラマのような長編ドラマに出演している場合は、代役が必要となります。

当然現場が混乱しますが、やはり、完成した作品が公開できない、ということが一番の損害ですよね。

ただ、過去作の配信などを中止するというのは、ちょっとやりすぎだと思うんですよ。ピエール瀧さんの例を出してしまいますが、例えば私が大好きな『あまちゃん』も、しばらく配信中止していた李、DVD等の販売も中止しました。

特に映画は、公開しなければ興行収入が得られないので、損害は大きくなります。ただ、過去作の場合は、配信中止にする必要って、全くないと思うんですよ。

降板するとか、CMの契約違反とかは、仕方のないことだと思います。でも、過去作品は、その必要って全くないと思うんですよ。だって、見る人はお金を出すわけですから。そこに、配信・販売を中心する必要はない。それをわかってなのか、TVerでは配信中止になった「未満都市」ですが、Huluでは視聴可能だそうです。

「作品に罪はない」と言われる通りで、作品に携わる人や思いは、計り知れません。一人の愚行で、それが台無しになってしまうには、勿体なすぎる。少なくとも、私にとっては、演じる役と演者は、別人なので、伊勢谷氏にしても、ピエール瀧さんにしても、問題とは切り離して観ています。もちろん、見方は人それぞれですけどね。まぁ、犯行が殺人とかだった場合は、さすがに考えてしまいますが、賠償金だけで解決できるわけではないので、回収することにわざわざお金や手間をかける必要もないんじゃないかなと思います。


まさかの横やりに炎上

伊勢谷氏逮捕について、友人でもある窪塚洋介さんが、擁護するコメントをしました。

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「伊勢谷くん、かわいそう。伊勢谷くんより悪いやつめちゃくちゃいるから。伊勢谷くんのことを責めるのやめて。誰も殺してないから。誰も傷つけてないです。
 めちゃくちゃ大量に傷つけている人いるんで、そっちを見ましょう」

という内容でした。これはさすがに・・・。

そりゃ、炎上になっても仕方ないですよね。

ニュース記事にも、様々な批判コメントがありましたが、これはさすがに酷い。人を傷つけることだけが罪ではない。「もっと悪い人がいるから、見逃してやってくれ」と言っているようなものです。このコメントをもしあの人が見たら、激怒するでしょう。

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「事件に大きいも小さいもない!」

すみれさーん!!(踊る大捜査線)


本当に、大麻を使用することは誰も傷つけないのでしょうか?

ファンは?ドラマ・映画関係者は?家族は?当然傷つきますよね。
そして、大麻の売人は潤い、さらに大麻が出回り、違法者が増えてしまう。悪影響も一つの「影響」なので、真似をする人や、良しとする人も出てくる。
そして、上述したように、ドラマや映画の放送、公開に大きな影響が出ます。

確かに、ネットでの過剰で無責任の批判は問題があります。しかし、仮に犯罪を犯して、罰が軽ければ、犯罪がなくなることはありません。犯罪をなくすために、厳罰になっていきますからね。人間の素晴らしい部分を信じたいものですが、残念ながら、そうでないものを持っているのも事実です。

物事は、善悪、陰陽によって成り立ち、表裏一体で、それは人間も同じです。大事なのは、良いことも悪いことも、行動するかしないかです。

もし、友達や大切な人が犯罪を犯してしまったら、それで縁を切るつもりはありませんが、犯した罪は罪として受け入れつつ、友情や愛情は、変わらずにいることが、本物の絆だと思っています。窪塚氏のコメントを敢えて批判するつもりはありませんが、本当にそれが、伊勢谷氏にとって必要な言葉なのか。そう言われて嬉しいのかは、考えものです。


伊勢谷友介out→小出恵介in

大麻とは関係ありませんが、2017年に、俳優の小出恵介氏が、未成年との飲酒及び不適切な関係を持ったということで、芸能活動を休止しました。人気俳優で、数々の名作に出演していましたが、例の如く、自粛する流れとなりました。

活動休止から、3年が経ちましたが、コロナ自粛の際、『仁ーJINー』が再放送されたことは、話題を呼びました。「小出恵介出てるけど、大丈夫なのか!?」ということも話題になりましたが、それ以上に、ドラマの感動が大きく、感染症と戦うエピソードもあるので、より反響が大きかったように思います。

そして、8月から芸能活動再開を発表しました。

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それもあってか、今週から、フジテレビの夕方の再放送ドラマで、『のだめカンタービレ』が始まりました。小出恵介氏が出演する名作の一つで、不祥事を機に、しばらくは見られなかった作品です。ドラマが始まった時、「お、活動再開したからかな」と感じましたが、今思えば、『仁ーJINー』が再放送されたのも、活動再開を予見していたのかもしれませんね。あとは、『ルーキーズ』という人気作も、また再放送で取り上げられるかもしれませんね。

このように、小出恵介氏の件でも、ドラマの再放送で話題を呼びましたが、伊勢谷氏の出演作も、しばらく見られなくなる作品があるでしょう。映画も、公開できれば一番いいですが・・・。もし、見られなくなる作品があったら、いつか見られるときに、楽しむようにしていきたいですね。


久々の「ウラヨミ」コラムになりましたが、どう感じどう思うかは人それぞれです。ただ、表面的なことしか見ていなかったら、何も得られるものはないのではないかと思います。

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