見出し画像

noteの新機能「コメント確認機能」からウラヨミ

「せいをおかげに」してきた歴史

昨日、コラムに頂いたコメントに返信しようとしたら、こんな画面が。

スクリーンショット 2020-06-06 1.34.38

以前、木村花さんのコラムでもSNSの問題について述べました。

SNSなどによる誹謗中傷の問題は今に始まった事ではありません。特にインターネットが始まって、2ちゃんねるなどの掲示板では、匿名をいいことに好き勝手言う風潮ができたように思います。ただ、その自由性ゆえに、ネットスラングやネット用語ができたとも思います。

例えば、戦争は人が殺し合う反面、その裏には科学的な進歩があるのも事実です。例えば、魚の漁に必要な魚群探知機は、軍事開発によって利用されていたレーダーを応用して使われています。また、毎日のように使っている電子レンジも、同じように軍事用のレーダー実験の際、偶然発見された、「マイクロ波は物を温める」と言うことをきっかけに発明されました。

極端な話、戦争があったおかげで、当たり前のように食卓に魚が並び、お手軽にお弁当を温めて食べることができるのかもしれませんね。決して、戦争を肯定するわけではありません。戦争による犠牲は大き過ぎるかもしれませんが、これも、「せいをおかげに」してきた人類の歴史とも言えるかもしれません。


「言葉は、相手の中で仕事をする」

木村花さんのコラムでも述べましたが、今の時代、「ペンは剣よりも強し」と言うように、剣でなく言葉で人を傷つけたり、死に追いやることもできます。

以前、店長をしていた時に、社長に言われた言葉があります。

「お前は、考えるより先に口が動くから、言葉にする前に、この言葉で相手はどう思うかを考えてから話すようにしなさい」

確かに私はよく喋るし(笑)、もっと若かった頃は思いついたことをポンポン口に出していました。それにより、自分の意思とは関係なく、色んな人を傷つけていたんだろうなと思います。その時から、気をつけて喋るように心掛けましたが、もう一つ、社長に言われた言葉があります。

「言葉は、自分の意思とは関係なく、相手の心の中で仕事をする」

ん?だったら、考えるだけ無駄ではないのか?

他人のことを100%理解することはできません。相手がどう受け取るかを考えて、傷つけないように話しても、傷つけない保証はありません。それに、喜ばせようと思って言った言葉でも、逆に傷つけることだってあります。逆に、何も考えずに言った言葉が、相手を喜ばせることだってあります。

言葉は、人の思いを伝えるものではありますが、思いを捻じ曲げるものでもあります。相手がどう受け取るかを考えることは無駄なのか?と申し上げましたが、決して無駄だとは思いません。強いて言うなら、相手がどう思うのかを考えることこそが、「愛」なのかもしれないですね。


言葉はブーメラン

もちろん、SNSの誹謗中傷にあるように、悪意のある言葉もあります。そもそも、誹謗中傷する輩は、相手がどう思うかなんて微塵も考えないでしょうから。ただ、自分の思いを吐き出して、自分がすっきりしたいから、自分の正義を振りかざしたいから言っているに過ぎません。むしろ、悪意があるだけマシなのかもしれません。それが「正義」だと思っている方が厄介です。

相手がどう受け取るのか考えられたらいいですが、それができれば戦争もないし、警察もいりません(笑)
忘れてはいけないのは、「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」という『コードギアス』の名言にもあるように、言うなら言われても仕方ないと言うことです。

好き勝手言うなら、このような覚悟を持って言ってもらいたいものです。誹謗中傷も、人を元気付ける声も、言葉はブーメランのように、自分に返ってくるものです。木村花さんに誹謗中傷した人も、身元特定されて、ネットで晒されてしまい、攻撃の的にされている人もいます。そんなことをしても、何も解決しないのに。

今回のnoteの「コメント確認機能」のように、一度言葉を飲み込むと言うか、少しでも考えて集団としての傷口を広げることのないようにしていきたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?