【映画】インフルエンサーに憧れるヤツは“サタデーナイトフィーバー”を見て考え直せ

こんにちは。
名作と名高いサタデーナイトフィーバーをようやく見ました。
アマプラは最新作から過去の名作まで時代を自由に行き来出来、実に便利な時代になりました。
同日久々にバックトゥザフューチャーを見たのですが、昔の人が思い描いた未来は到来していませんが、サブスクで過去の作品を鮮度高く見ることが出来る事はある意味タイムマシーンは完成しているのでは?と思わされました。

早速脱線しましたが笑、ミュージカル映画かと思いきやアメリカンニューシネマの様な重さを孕んだ青春映画だったんですね、コレ。
非常に面白かったです。


現代で言えばTikTok

昔の映画、特にアメリカンニューシネマを見た時に特に思うのは、“共感出来ねぇ...”という事です。
この手の映画は当時のベトナム戦争だったり先行き不安な政治に対するアンチテーゼなので時代背景を予習した上で見なければなりません。
想像力は働かせるものの、当時の観客が感じた共感は絶対に得ることが出来ないとネガティブなイメージを持ってしまうことが多いのですが、サタデーナイトフィーバーにおいては古臭さは感じるものの現代にも通ずる点が多々あると思いました。
これって現代に置き換えればディスコはTikTokなんだろうな〜と。

悩める若者と憂さ晴らし

将来に対する不安や成熟していない若者に必ず訪れる葛藤、悩みは万年、万国共通でしょう。
目を背ける様にダンスに夢中になり周りからの高評価に自己肯定感を高める主人公が描かれるます。今はディスコなんて無いし、今の若者には共感し辛いと思いきや、映えスポットでカメラに向かって踊り、動画を投稿し“いいね”を稼いで承認欲求を満たす点ではTikTokとディスコは同じ立ち位置に思えます。

画面上で大量の“いいね”を稼ぎ、場合によってはインフルエンサーとして華やかな生活を過ごして見える裏側には、トニーの様にパッとしない実生活、将来への悩み、未成熟な精神から生まれる不器用な人間関係に関する葛藤に対する憂さ晴らしで踊っている人も少なくないのでは?

僕はTikTokやる様なリア充ではないので分かんないですけど笑
その分、恐らく他の媒体と比べて隠キャ向けであろうnoteに小難しい文章を書いて発散しているのです。

古き良き時代は不便や貧しさがありながらも皆んなが夢中になれるムーブメントがあった事を羨ましく思いますが、きっと形を変えて現代にも同じ様に(さらには多様に)蔓延っているんだろうなと書きながら思いました。

トニーに共感したヤツはインフルエンサーは辞めとけ

自分以上の実力者に挫折を覚えることや、パートナーに利用されていただけという事実にショックを受けたりする事はどの世界でも起きうること。
一喜一憂してしまい身の回りの人をぞんざいに扱ってしまうトニーの短気さ(ある意味とってもピュア)には大人からすると呆れてしまいますが、多くの人は過去の自分を見ている様で共感するシーンでしょう。
青春ならではの甘酸っぱさがそこにはあります。
しかし、トニーに共感した人は、トニーと同じく過去を捨て新しいステップを踏まなければならならない時が来ます。
それが前向きなステップなのか、過去を捨てざるを得ない後ろ向きなステップなのか、それは視聴者の感性に大きく依存するでしょう。

もしトニーに共感せず“俺だったらこうするのにな”が浮かぶあなたは、トニーと同じ道を辿らず大好きなダンス(インフルエンサー)を仕事にする事も選択肢に入るでしょう。(恐らくトニーが理想とした世界)

トニーに対し、やりたい事をやる為に神父という地位と名誉を捨てた兄貴の言葉“人に耳を貸すな、自分を信じろ”をモットーに突き進んで欲しいと思います。

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