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作業療法士が考える自閉症療育で大切な事 「僕は興味がある事に熱中する」

自閉症に限らず、子どもの療育をするとき、まずやるべきことは、その子が何に興味を持っているのかを見つける事だと思います。

療育が上手くいくかどうかは、子どもの興味関心を知っていて、それらをプログラムに取り入れているかが左右すると言ってもいいかもしれません。

そもそも、子どもが興味をもって取り組んでいる状態の時に、何かに取り組んだり、学んだり、身に着けていくことができると思います。

成人のリハビリと少し事のなるのがここかもしれません。成人の場合、なぜそのプログラムを実施するのか、実施すると何が期待できるかを説明することでクライアントがプログラムに取り組んでくれたりします。

言葉での説明で、クライアントにとっての必要性が引き出されるからでしょうか。

しかし、どうでしょうか。自閉症の子にその必要性を説明して、「やるぞ」となってくれるでしょうか?おそらくやってくれないでしょう。

また、えらい立場の医師や、有名な療法士だからという理由で、自閉症の子がプログラムにのってくるでしょうか?おそらく関係ないでしょう。自閉症の子はとても素直です。こちらの対応が間違っていれば、答えを明確に反応として返してくれます。

自閉症の場合、興味関心が(定型発達と比べると)限定的であったり、定型発達があまり興味を持たない事に興味を持ったりすることがあります。
でも、同時に興味のある事には熱中するという傾向も強いのです。
熱中すると、促さなくても取り組み、どんどん吸収していきます。

機械や規則性は大好き!
文字は覚えやすい!
バーコードっておもしろい!
絵本の絵よりページの数字!
僕は〇〇博士!

自閉症療育では「興味のある事には熱中する」という特徴を「強味」として捉えます。例えば自分のロッカーや椅子には好きなキャラクターの絵を貼っておいたり、書字の練習をするときに、好きなアルファベットや数字、山手線の駅名を書くことから始めたり、物が落ちるのが好きならフィニッシュボックスを滑り台風にして、終わった課題が滑り落ちていくようにしたりと様々です。

そして、もう一つ大事なポイントは「わかるっておもしろい!」ということです。本来、学ぶことは、わかる、できる、気づくためのヒントがあるから、それ自体がおもしろいものだと思います。

「これわかる!」「これできるな!」「あっこうすればいいんだ!」というふうに課題に取り組んでいる時って、それ自体がおもしろいと感じませんか?

自閉症の子どもがうまく乗ってきてくれない、なかなか集中して取り組んでくれない時、「僕は興味のあることに熱中する」を思い出してみてください。きっと、楽しい療育になると思います。



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