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何でも屋さん

刺身こんにゃくが大好きな㈱くまテックのくまごろです。ボクは山奥育ちなので生物に縁がなく子供の頃はごく稀にお刺身で食べられるサバなんかが手に入ったらリュウキュウという漬けにしてご飯に乗せて頂いていました(漬けにすると長期間楽しめる)。もちろんたまにしか食べられないので代用品という訳でもないですがこんにゃくのお刺身はよく食べていました。
美味しいんだけどなと不思議な感覚です。

今日は1日数字の海に溺れていました。苦痛を通り越して快感になります。経営を数字で考えていました。

そんな時にお客さんから一本の電話が。

『くまごろさん、TSVって知ってる?』

もちろん知ってるよ、ボクがフランスにいた時はよく乗ったよ。でもあれっていまいちどこに向かうのは分かんないから勘で乗るんだよね。って枕言葉をかましてからほんでTSV(ワクチン)がどうしたんよ。

『良いらしいからうちもやってみようかと思って』

ほーん、何がいいの?

『風邪とか引かないし引いても軽くなるんやて』

絶対に引かないの?どう軽くなるの?獣医さん呼ばなくても放っておいて治るの?

『いや、免疫が付くから良いらしいんだよ』

ここで問題です。君が情報を得たその農家さんは獣医さんも来ない生産性が高くいつも市場で高値で販売されているような牧場さんでしょうか?🐻

『獣医さんは毎日来ていて、、安いかな』

まあ、そういう事や。
別に効果がないと言ってる訳ではない。君が常に風邪に悩まされているなら使ってみたらってボクも言うやろ。そもそも君のとこの牛は風邪引かんやろ。良い子牛を生産したい気持ちは分かるけどワクチンの前にやるべき事があるんじゃないの。いや、毎回最高値取るような管理出来てるんだからそもそも何も変えるべきではないと思うけどな。

『どう思う?』

どう思う?(笑) これから毎月そのTSV代をボクの口座に振り込みなさい。それを世の中はコンサルタント料金と言うらしい。
君には痛みが必要や、痛みがないと人間は学習しないからボクのせめてもの親心や。

それは絶対に嫌だと言う。ボクは不思議でならない。風邪も引かない子牛を育てているのにワクチン入れたいと言う人が何故ボクのありがたいご高説を無料で聞こうとするのか。お金を使う場所を間違えているような気がする。

そもそもワクチネーションに頼る農場さんは病気が多い。それにより病気を根絶したと言う農場さんは稀だ。
そしてワクチンによって病気が軽くなったと言う。どう軽くなったのか具体的に説明される事はあまりない。それよりもどうしてそういう状態になってしまったのか、他に対策は取れないのか、そもそも本質は何なのか、どうして良くならないのか、考える事はたくさんある。

ワクチンが悪い訳ではないがそこで終わってしまう方を良く見かける。新しい牛舎を建てた時なんかはボクもワクチネーションは勧める。母牛のコンディションが整うまでは何かで補ってやる必要があると思う。

ただ、なんでもかんでもは何が問題なのかを分からなくするしそれは農家さんを疲弊させる事になると思う。

皆さんも何かを買いたくなったら一端我慢してくまごろの口座にそのお金を振り込んでみると良いかと思います。ボクは計画書に不労所得の項目を付け加えて色々と辻褄があって来るので大変助かります。

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