"間"は大切なスキルです
あるテレビ番組をみていたら、大阪の皆さんが漫才を講評していました。「あのコンビの漫才は、ボケにつっこむ”間”が絶妙。つっこんでほしいと思う”間”でつっこんでいる。」「あのコンビは、つっこみの”間”がイマイチ。ボケにつっこむ”間”が間延びしている。」みたいな話でした。面白い漫才の方は"間"の使い方が上手です。
この話から"間"の使い方には、”間”をとるところと"間"の長さの二つの側面があるようです。
"間"をとるところ
"間"は漫才だけではなく、私たちの会話でも大切です。
"間"をとるところには、二つの側面があると思っています。一つ目は、会話のキャッチボールをする際の"間"です。ボールを受け取ってから投げ返すまでの"間"です。
二つ目は、伝えたい内容を効果的に伝える"間"です。
普段の会話の"間"の長さ
相手の話を受け、話し始める”間”の長さは、話すはやさ、話すときの感情などにより、異なります。一般に会話相手が感じている”間”の長さと自分が感じている”間”の長さには差があります。私の場合、私の会話の録音をきくと、「え?」と思うくらい"間”は短めでした。話し相手は快くは感じていないかもしれません。
それ以来、話し相手の最後のフレーズの「。」が聞こえたことを確認し、話し始めるようにしています。
意図的に行う”間”の長さ
二つ目は、伝えたい内容を効果的に伝える方策としての"間"です。
私は人前で話すとき、伝えたい大切な内容を話す直前に意図時に長めの”間(長めの沈黙の時間)”をつくることがあります。聞いている人は急に沈黙が生じたので、「え?」となり私に今まで以上に注意を向けてくれます。
日常の会話では、このような長めの”間”は要注意です。話の最中に長めの”間”をとると、話し相手が注意を向ける効果より相手が話し出すことがあり、伝えたい話が中断します。
会話での”間”も大切なコミュニケーションスキル
”間”の長さが相手への無言のメッセージとなることを踏まえ、”間”をとるところと長さを意識したいものです。
普段の会話のキャッチボールの"間"の長さを身に着ける。伝えたい内容を話し始める前の"間"の長さを、相手の様子を見ながら決めるようにしたいと思います。
会話をうまく進めるために、相手にきいていることを伝えながら相手の話を最後まできく、話す早さや声のトーンを確認する、"間"を意識するなど様々な留意点があり大変です。
しかし、会話は相手とのよい関係が成立する大切なポイントであることを踏まえると、長期的な利益につながります。ある意味、会話への投資です。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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