見出し画像

【日常生活自立支援事業】は厚生労働省の所管です

社会福祉協議会の【日常生活自立支援事業】は、厚労省の所管です。

この事業は、金銭管理等が困難な軽度の認知症高齢者・知的障がい者・精神障がい者の方が対象です。
1人の専門員が100人ほどの利用者さんを担当しています。

専門員は、対象者と3回ほど面談し、対象者の利用の意思決定により契約し、支援計画を立てます。
 生活支援員が支援計画に沿って、生活費等を、ご本人に届けます。

詳細については、ここでは省きます。

Aさんは、介護事業所のケアマネからの相談により面談し、ケアマネ同席の元、契約に至った方です。
この方は、厚生年金だったと記憶しています。生活費に困るようなことは余りなかったと思います。

生活支援員の報告により、ご本人宅を訪問(同席者同行)しました。自宅には、ペットボトルの水が山積みになっていました。

ご本人に詳細を尋ねると、どうもテレビの通販で購入されていたようです。その他にも、通販で購入した身体に効くような品とか、2紙の新聞の契約もありました。

ご本人に「これは必要ですか?」と尋ねると「テレビを観ているとついつい電話番号を押して……買ってしまって…」とのこと。

 通販業者が良心的だといいのですが、解約に応じない業者も多いので大変です。
新聞社の1社は「契約時に景品を渡しています。その分を返して頂いたら、その後は配達しません」とのこと。本来は、新聞の契約時に、景品を渡すことは禁じられている筈ですが……新聞社2紙のうち、1社は応じてくれましたが、別の1社は契約期間までは応じないと、結局応じてもらえませんでした。

専門員は、個人情報のことがあるので、ご本人の詳細を業者に告げることは出来ません。慎重に言葉を選びながら、こちらで支援をしている旨を伝えます。

また通帳を失くしてあり、再発行が必要でした。ご本人、介護事業所のケアマネと一緒に銀行に行きました。
銀行側は、ご本人に「暗証番号は分かりますか?」と尋ねました。ご本人は、しばらく考えて「忘れました」と返答…少し後に「あ~思い出した。〇〇〇〇だった」と言いました。ケアマネと私は、その続き番号が面白くて、2人で「そんな筈はないでしょ?」とお互い顔を見合せました。
ところが、銀行側は「そうです」とのこと。ケアマネと2人で驚きとともにホッとしました。通帳は無事に再発行出来ました。

*この事業は、色々様々な支援が必要ですが、ある意味、遣り甲斐のある仕事です。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?