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東邦ー鳥取城北

東邦ー鳥取城北
 

見どころ


東邦の注目ピッチャーの宮國投手の出来が気になる。マックス149キロのストレートを鳥取城北打線がどのように攻略するのかが注目だ。東邦のブラスバンドにも注目。戦闘開始などおなじみの楽曲が久々の甲子園で声出し応援可能でどれほど盛り上がるかにも注目したい。さあ試合開始。
先発投手
東邦ー宮國 右 
鳥取城北ー新庄 右
 

一回表


マウンドには鳥取城北新庄が上がる。東邦1番の中村が打席に。さあおなじみ東邦高校の戦闘開始が久しぶりに帰ってきた。中村はサードゴロ。2番の大島も内野ゴロで2アウト。3番の眞鍋は強烈な打球でセンター返し。チーム初ヒット。2アウト1塁。石川が打席に。この場面で眞鍋がスチール成功。ボールがそれる間に3塁まで進む。しかし石川はショートゴロ。3アウト。

一回裏


マウンドには注目の宮國。打席には1番の原田。球速はさほど出ていないが、コースにしっかりと決めている。クイックで投げ込んでくる。原田は芸術的なレフト前ヒットでチーム初ヒット。2番の山本はきっちり送って1アウト2塁。3番の日下が打席に。ここで宮國はギアを上げてきた。球速は137キロほどに。結果はセンターフライ、2アウト。4番の石黒。するどいスイングを見せている。宮國はダイナミックなフォームで投げ込んでくる。変化球でセンターフライ。3アウト。

二回表


5番の岡本から。キレイな音色が1塁アルプススタンドから聞こえてくる。これぞ東邦のおなじみの応援だ。結果は2ベース。0アウト2塁。6番上田はバントの構え。バントの打球がショーフライでランナー進めず。1アウト2塁。7番キャッチャーの南出が打席に。鳥取城北の新庄は135キロ前後のまっすぐで押し込んでいっている。南出はファーストフライ。2アウト2塁。8番藤江はショート強襲のヒット。レフトのエラーもあり1点を先制。東邦が欲しかった先制点を奪った。1-0。9番の宮國はショートゴロ。チェンジ。1-0

二回裏


5番の河西から。宮國のスライダーを上手く捉えたがサードライナー。6番の三輪が打席に。ここで3ボールまでいって結局四球。1アウト1塁。7番の山戸はきっちり送って2アウト2塁。打席は投手の新庄。宮國はここでストレートが外角にいいところに決まってきた。結果はサードゴロ。3アウト。1-0

三回表


1番の中村から。ストレートの三振。がっちりとした体格からいいストレートを放ってくる。2番の大島。1アウト。完全に真っすぐに詰まらされセカンドゴロ。2アウト。眞鍋が打席の所で140キロが計測された。結果はピッチャーゴロ。3アウト、1-0

三回裏


前田はファーストエラーで出塁。0アウト1塁。1番原田が打席に。送りバント成功。1アウト2塁。2番の山本。左打者が続く。ここで城北追いつきたいところだ。東邦は宮國が粘りたいところ。少し宮國制球がばらついている。結果は変化球で空振り三振。2アウト2塁で3番の日下。注目の場面だったが、ショートフライでチェンジ。1-0

四回表


先頭の石川は難しい球をセンターへヒット。強烈な打球だった。0アウト1塁。5番の岡本は絶妙なバントがラインぎりぎりでキャッチャーは見たが、打球切れず、ヒット。0アウト2,1塁。6番の上田も送りバントがヒットに。0アウト満塁。7番の南出はライトに流してタイムリーヒット。2点を追加。3-0。8番の藤江は送りバント。続く9番の宮國はスクイズ。成功。4-0。あれおあれおとスピードのある攻撃でどんどん点を挙げていく。上田は三振。4-0

四回裏


4番はレフトフライ。5番のキャッチャーの河西が打席に。ここで宮國が二つ目の四球。1アウト1塁。6番の三輪が打席に。ここぞとばかりにバントで送ってくる。送りバント成功で2アウト2塁。7番の山戸。ここで何とか鳥取城北は1点を返したいところだ。宮國はここでも3つ目の四球。2アウト2,1塁。打席は8番の新庄。東邦の宮國は絶対に点は取られたくない。ここで新庄の速い打球がセンターに抜けるかと思ったが、ピッチャーの宮國が落ち着いて好フィールディング。結果は結局ピッチャーゴロ。2者残塁。4-0。鳥取城北は追い上げれるビッグチャンスだったが、結局0点だった。

五回表


東邦高校の攻撃。二番の大島から。新庄のストレートはかなり球が重そうだ。詰まった打球、ライトフライで1アウト。三番の眞鍋。甘い変化球をとらえたが、セカンドゴロ。2アウト。4番の石川。ここで143キロのストレートが連発。いい球を投げていたが、好打者石川には四球。2アウト1塁。五番の岡本。ここで石川がワイルドピッチで2塁に進む。2アウト2塁。隙がない東邦高校の攻撃。息つく暇がない。しかし岡本はセカンドゴロ。3アウト。4-0

五回裏


9番の前田から。なんとか先頭で出塁したい。一点を返したい鳥取城北。しかし前田は宮國の低めのストレートが決まり三振。1アウト。1番に帰って原田はライト前ヒット。目の覚める一撃。先頭バッター、足の速い原田が1塁に。しかし1球目からスチールを仕掛けるが失敗。東邦のキャッチャーの南出の強肩が光る。2番の山本。セカンドゴロ。4-0

六回表


東邦高校の攻撃。新庄も粘って強力東邦打線を5回まで4点に抑えている。先頭の上田はサードフライ。7番南出が打席に。新庄は中盤からテンポがいい感じで投げ込んでいる。南出はレフトフライ。8番の藤江はファーストゴロ。三者凡退。いいリズムで攻撃に繋げたい、鳥取城北。

六回裏


日下から。3番からの好打順。低めの変化球で空振り三振。4番の石黒はサードゴロ。眞鍋のいい守備も垣間見れた。5番の河西。このまま終わりたくない城北。宮國をなかなか攻略できないでいる中、2アウトから河西が四球で出塁。2アウト1塁。三輪が繋ぎ2アウト2,1塁チャンスで山戸。なんとか1点、願わくば2点を返したい。よくボールが見えている、山戸。盛り上がってきた試合。追い上げられるか。城北。粘れるか東邦。山戸はショート内野安打。2アウト満塁で打席にはピッチャーの新庄。ホームランが出れば一気に同点だ。さあ一回目のターニングポイントだ。宮國はここで100球だ。新庄も球が見えている。ここで押し出し。4-1。一点を返す鳥取城北。一気に畳み掛けたいところ。9番の前田。三点差。じわじわと追い上げてきた城北。また押し出し。4-2。原田が打席に。同点のチャンス。原田はサードタイムリーエラー。4-3。この回鳥取城北は三点を奪う。同点にしたいところ。なかなかチャンスは作れないので、この回で仕留めたいところだ。山本は三振。同点は許さなかった東邦宮國。さすが注目のピッチャーだ。4-3

七回表


この回ピッチャーの宮國に代打、伊藤が打席に。なんと初球をライト前ヒット。代わったばかりの打者が初球を狙うのだからさすが強豪校。1番の中村が送って1アウト2塁で大島はセカンドゴロ進塁打、最低限の仕事をして、2アウト三塁。眞鍋が打席に。眞鍋はタイムリーヒットで5-3に。リードを2点に広げる。鳥取城北にとっては1点差まで追いい上げた直後にもったいない。石川が打席に。この場面でスチール成功。本当に東邦はスピード感が非常にある攻撃だ。石川はショートゴロ。3アウト。5-3

七回裏


三番の日下から。マウンドには東邦山北。右のストレートに勢いのある真っすぐを投げる。140キロに届かないが139キロほどの球を投げ込んでくる。とても身長が高い腕の長いピッチャーだ。日下は三振。4番の石黒も三振。とてもコントロールが良く、スライダーの切れもとても良い。5番の河西。二番手のピッチャーだが精度の高い高レベルなピッチャーだ。こんなピッチャーが二番手に控えているのは東邦にとっては大きいだろう。河西は四球。6番の三輪。二点差、何か起きそうな雰囲気。ここでサードのエラーが出て、2アウト2,1塁。ここで一本が出ればゲームも面白くなってくる。城北の粘りに期待したい。なんとここで四球。六回に続いて2アウト満塁の場面。一打出れば一気に逆転も可能だ。絶好のチャンス、ここでこの試合二回目のターニングポイントだ。8番の新庄。期待されたが新庄はサードゴロ。5-3

八回表


5番の岡本から。当たっている岡本、打席に入るといい雰囲気を出している。しかしセカンドゴロ。6番の上田。内野安打でチーム10本目のヒット。しかし東邦打線は若いカウントから積極的に振ってくる。7番の南出。動かしてくるか東邦ベンチ。セカンドに何とか進めていきたい。ファーストフライ。2アウト1塁。8番の藤江が打席に。左バッター。新庄もとてもいいピッチャーだ。低めにいいストレートが決まっている。藤江はセーフティバントが成功。山北の所で代打中島。突き放したい東邦高校。ここで追加点を取ると大きな一点になる。なんとここでエラーが出て一点を取られた城北。ここでのミスでの失点は城北にとって非常に痛い失点となった。結果はショートゴロ。6-3

八回裏


東邦高校は山北に代わって岡本。右ピッチャーだ。180センチ75キロ。スライダーがとても曲がってキレがある。ストレートも135キロ前後といい球を投げ込んでくる。まず三振。1番の原田はインコースのストレートをセンターフライ。次もピッチャーゴロに抑えてテンポよく三者凡退。宮國、山北、岡本、一級品のピッチャが三人も控えているのだから東邦は今年も上位を狙えそうだ。6-3

九回表


鳥取城北は新庄から村山にピッチャーが交代。左ピッチャーだ。しかしいきなりヒットを打たれてしまう。ここで城北またしてもピッチャー交代。村山から吉田にスイッチ。右のコントロールに定評のあるピッチャーだ。0アウト1るい。2番大島。吉田はダイナミックなフォームのピッチャーだ。きっちり送って1アウト2塁。3番の眞鍋が打席に。ここでの失点は鳥取城北は命取りだ。なんとか0点で抑えて、この回裏の攻撃に備えたい。眞鍋は変化球で三振。2アウト2塁で4番の石川。変化球に合っていない石川。ここで141キロの自己最速の球を投げ込んできた。吉田は非常に体格がバランスがよく、ピッチャーらしい理想の体格だ。かなりレベルの高いピッチャーだ。石川は抑えられて3アウト。6-3

九回裏


三点差、一気に追いつける点差だけに先頭は何とか出たい。代打前田。ここで先頭が出れば非常に面白い展開だ。期待されたがレフトフライ。1アウト。4番の石黒。しかし岡本のスライダーが良く曲がる。そしてまっすぐも威力がある。これもレフトフライで2アウト。東邦初戦突破まであと1アウト。5番の河西。あきらめるな河西。ピッチャーの新庄も見守るが3アウト。試合終了。6-3で東邦が鳥取城北を下す。

~まとめ~


強豪校の一つである春の東邦がバランスの取れた戦力の鳥取城北との一戦。前評判の高い東邦宮國の出来が試合の争点となるが、結果を見ればストレートは本来のスピードではなかったが、粘りのピッチングと、実績で何とか抑えた印象だ。まずまずの出来と言えそうだ。一方鳥取城北の新庄。こちらも素晴らしいピッチャーだった。真っすぐも140キロを超えてきていたし、変化球も一級品だ。粘りと投球のうまさで東邦の強力打線を大量失点することなく見事に投げていた。二番手以降の両チームのピッチャーもレベルの高い投手がズラリといた印象。東邦、山北、岡本。鳥取城北、村山、吉田。どれもコントロールもよく、真っすぐにも威力がみられたし、変化球の精度も抜群だった。特に鳥取城北の三番手吉田はほれぼれとするようなピッチャーのセンスの塊だった。チェンアップ、スライダーはかなり精度の高い球を投げていたし、ストレートも自己最速が計測された。まだ夏までにどんどん成長してほしい。東邦の打線にもやはり脱帽した。積極的に若いカウントから振りに行く姿勢。バント、スチールとスピーディーに攻撃を展開。ついていくのが大変なぐらいでこれは実際守っていた鳥取城北ナインも困惑しただろう。結果は6-3と接戦となったいい試合だった。緊迫した場面も何度かあり見ていて手に汗握る好ゲームだった。