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祖母の話⑥朝ごはんはパン

夏になるとテーブルと椅子の生活をして、フォークとナイフを使う食事を出していた明治女の祖母。

勿論、朝ごはんは「パン」。
トーストにジャム。卵にサラダ。飲み物はコーヒー。
私の子供の頃はまだ、コーヒーは飲んでいなかったのですが、ジュースや、ヤクルト飲んでいました。

トーストは、ポップアップトースターで焼いて。
最近、また出てきましたよね。
トーストを2枚立てて、脇のスイッチを押し下げると、いい具合に焼けた頃、ポンっと飛び上がってくるのです。

ポップアップトースター


ジャムは祖母の手作り。
卵は目玉焼きや、茹で卵。
茹で卵の時は、白い陶器のエッグスタンドに乗って。
サラダは、トマトときゅうりがメインで、マヨネーズかけてあるものです。

コーヒーは、インスタントコーヒーですが、インスタントがまだ無い時代は、アルマイトのパーコレーターでコーヒーを淹れていたそうで、何度か作ってもらった事があります。

アルミのパーコレーター


パーコレーターに水を入れ、中の長い筒が刺さった穴あきのケースに粗挽きのコーヒーを入れ
直火にかけます。
蓋の真ん中には、ガラスのつまみが付いていて、お湯が湧き出すとそのガラスにボコボコとお湯が沸き上がってきます。段々コーヒーの良い香りと共に茶色になったお湯がガラスに見えてきます。色が濃くなってきたらOKです。
ドリップより濃くて苦味が増したコーヒーになります。
最近は、アウトドアブームで知っている人も多いと思います。
たまに、パーコレーターで淹れたコーヒー家でもいかがでしょう。

結婚当初、主人は絶対味噌汁、ご飯派で、最初は別々に作っていたのですが、面倒になってその内に、パンはお昼ご飯に、、、
私の母は、私と逆で、朝はご飯派だったのに嫁に来たら、パンの生活になり、私が子供の頃、良く不服を言っていたのですが、歳をとり、施設に入所した時には、「毎朝ご飯よ、パンが食べたい。」と言っているのを聞いて、慣れって恐ろしい。と思いました。
でも、生活が変わった最近は、また、朝ごはんはパンになりました。てへっ。

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