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父の好きな音楽

父が亡くなって、実家の片付けをしていたら昔のレコードが出てきました。
そんなに多くは無くて、10枚程だったのですが、シングルレコード(45回転で聴く直径17cmのレコードです)ばかりで、好きだった戦争映画や、西部劇の映画のレコードでした。
「大いなる西部」「荒野の決闘」「黄色いリボン」「真昼の決闘」の西部劇や戦争映画で、
「戦場にかける橋」「史上最大の作戦」「大脱走」「遠すぎた橋」などありました。
テレビで何度も再放送される映画を一緒に観ていました。
父の好きな俳優は、「ジョン・ウェイン」「グレゴリー・ペック」「スティーブ・マックイーン」などで、レコードも好きで何度も聴いていた姿を覚えています。

我が家には、ウォールナットの茶色い棺桶の様な大きなステレオがありました。真ん中にプレーヤーがあり、左右にプレーヤーと同じ幅のスピーカーがついていて、プレーヤーには観音開きになる蛇腹の扉が付いていました。
引っ越しの時とか2人でも抱えられないくらい重くて大きいステレオでした。

こんな感じのステレオでした。
もっと重厚だったな、

こんな大きなステレオとピアノが社宅のアパートの六畳の私の部屋にあったのですごく狭かった記憶があります。
今は、実家には私が大学の時買ったコンポーネントがあるのですが、ベルトが伸びてしまっていて、プレーヤーが回転出来なくなっていて、
聞く事は出来ませんでしたが、曲を聴くと、
「そうそう、こういう曲だったよね❗️」
と、思い出しました。


その中に、異質なレコードが一枚ありました。
『ベンチャーズ』のレコードでした。
好きだったとの話を聞いた事もありませんでした。
聴いている姿も見た事がありませんでした。
音楽といえば、テレビではいつも昔の歌謡曲ばかり聴いていました。
懐メロ」です。
楽器なども興味がありませんでした。
『ベンチャーズ』と言えば、エレキギターです。
父の若い頃の憧れがあったのでしょうか⁉︎
単にクリスマスソングが良かったのでしょうか⁉︎


残っていたレコードで私の知らない若い頃を想像させました。
遺品にそんな過去を想像させるのは、残された遺族に楽しみを残しているのかもしれません。

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