【詩】やがて同じ時になる
昨日、夕闇の迫りくる刻
マクドナルドでポテトを摘んだ
それだけだった
しかし、ポテトを舌で楽しむ感覚は
果たして均等だっただろうか
その時、夜が近づいていた
これ以上別の処で飲食することは禁じていた
談笑しては急ぎ、離れた
スペースを開けた
しかし閉じた
やがて彼女も閉じることになる
夜になる
まだ時差がある
現実はひとつに定まったのに
時はふたつある
進める時と引き返す時と
夕闇は複雑だ
落ち着いたのは今頃であろうか
今日の夜、地下鉄で電車を待つ間
彼女の疲労は昂じていないだろうか
大袈裟と言えるかもしれない
しかしせめてこの間、罰せられるべきだと思う
ではどんな罪か
記されていないから罪なのかもしれない
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